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安音です♪
2022年もあと1ヶ月ちょっと。
今年は安倍さんの銃撃をはじめ、命に関わる出来事がたくさんあったように思います。
コロナやウクライナ情勢もそうだけど、大きい事件が続いて、世の中がまたさらに動いたというか。
そんな中で、亡くなる著名人の方も多かったですよね。
アントニオ猪木さんとか、最近だとドリフの仲本さんとか。
先日、こちらの本を図書館で借りてきました。
↑『人生他力本願』。
ダチョウ倶楽部のメンバーで、今年亡くなった上島竜兵さんの本です。
「14歳の世渡り術」と左上に書いてある通り、中学生向けの本なんですが、大人が読んでも共感出来る内容。
巻末には上島さんと中学生(2010年当時・つまり私と同年代)の子供達が、生き方について対談した様子も収録されてます。
上島さんって、喋りやネタが面白いというより、リアクション芸が得意な人でしたよね。
本の中でも語られてるんですが、自分で一から笑いを生み出すんじゃなく、誰かにいじってもらって、そのリアクションが笑いに繋がるタイプ。
だから、自分が主役になる生き方は諦めたといいます。
志村けんさんみたいな、すごいコメディアンになりたいと思ったこともあったけど、それは自分には出来ない。
トークしたり、誰かを仕切ったりするより、一発芸やリアクション芸のほうが向いてる、と。
そんな「他力本願」な生き方をしてきたからこそ、上島さんはお笑いの世界で成功出来た。
だから主役を目指すだけじゃなくて、誰かに頼りながら生きるのもアリなんじゃないか?というのが、この本のテーマです。
芸人さんって、みんな笑いのセンスがあったり、喋りが上手いイメージだけど、必ずしもそうとは限らないんですね。
上島さんや出川さんみたいに、周りに引き立ててもらうことで笑いを生み出せる人もいる。
何かのトップに立つ生き方が自分に合うわけじゃないんだな、と私も気付きました。
主役にはなれないけど、脇役も一つの生き方なんだ、って。
だから正直、もっとテレビで活躍してる姿が観たかったです。
内容が内容だけに、「最期は誰にも頼れなかったのかな・・」って切なくなっちゃうのですよ(;_;)

もう一冊、今年読んだ本をご紹介します。
↑『脇役思考のほうがうまくいく』。
世の中の成功法則って、「トップに立つ」とか、「自分から何かを起こそう!」みたいに語られることが多いですよね。
でも先の上島さんみたく、そういうタイプじゃない人も一定数いると思うんです。
『バイプレイヤーズ』というドラマもあったけど、お芝居の世界だって、脇役の俳優さんなくして主役は成立しない。
そうやって、自分の持ち味や得意なことを、誰かのために活かしながら生きる方法について書かれた本です。
私も最近、自分に対して同じようなことを考え始めました。
「トップで何かをするより、他人にリードしてもらったほうが生きやすいんじゃないか」と。
起業したり、自分が中心になって面白いものを生み出す人って、確かにすごいと思います。
自然に人も集まってくるし、周りからも尊敬されるし。
私も仕事を辞めた時、いずれは自分で仕事を起こそうかな、と考えたことがありました。
これ以上誰かの下につくより、自分がトップに立って仕事を生み出したほうがいいんじゃないか、と思ったんです。
でもよくよく考えると、私は昔からリーダーシップをとったり、周りを引っ張るタイプじゃありませんでした。
どちらかというと、引っ張るのは他の人に任せて、自分はそれにくっ付いて生きるほうがラク。
悪い言い方をすると、「指示待ち人間」的な部分が強いタイプかもしれません。
↑例えば、今入ってる人形劇のサークルでも、私は曲を作ったり、キーボードで歌の伴奏をすることが多いです。
「こんな曲を作って欲しい」「これを弾いて欲しい」と、周りから役割を与えてもらってます。
たまに「ここはこうしませんか?」というアイデアを出すことはあるんですが、新しいネタを考えたり、中心でステージを進行させるのは、ほとんどサークル代表の役目。
ただ、そういう立ち位置でやらせてもらってるからか、私はこのサークルがすごく楽しくて。
トップではないけど、自分にある音楽というスキルを、他の人のために役立てることが出来る。
それが嬉しいし、やりがいも感じられるんです。
逆に自分が引っ張る側だったら、今ほど楽しい活動って出来ないと思います。
面白い企画やアイデアをポンポン思いつくタイプでもないし、トップの重圧を感じるとストレスも増えそうなので( ̄▽ ̄;)
そんな私でも、主役になってみたいと感じることは時々ある。
うちのサークル代表(↑写真左)みたく、みんなを巻き込んで何かを成し遂げたり、周りをリード出来る人ってやっぱりすごいなと思うんですよね。
でも、人間にはどうしても向き不向きがあるもの。
苦手なことを無理に克服してまで、トップになる必要は全然ない。
上島さんにしても、ダチョウ倶楽部のネタを考えるのはほとんどリーダーやジモンさんに任せて、自分はその間お酒を飲んでたとか(笑)
そうやって、トークやネタ勝負じゃなく「いじられキャラ」を貫いたからこそ、厳しい芸能界でも長くやってこられたんだと思います。
別に主役じゃなくたって、自分が持ってるものを活かすことは出来る。
「ずっと誰かにくっ付いていよう」と思い始めてから、私も生きるのが少しラクになりました。
誰かに憧れるのもいいけど、何よりもまずは自分に合った生き方を大事にしたいですね。

安音でした、チャオ♪

