安音です♪
先週11月11日は「ポッキー&プリッツの日」でしたが、この日のおやつに私が食べたのはうまい棒。
皆さん #ポッキープリッツの日 で盛り上がってらっしゃいますけどね、
今日は #うまい棒の日 でもあるのですよ😎
ということで食べます✨
ちなみに鮭の日でもあるし
沢庵の日でもあるし
靴下の日でもあるs#安音きょうのおやつ#もはやなんでもあり pic.twitter.com/9HNUvgDi5T— 安音*An-Ne* (@an_ne64269350) November 11, 2021
「1111」でうまい棒が4つ並んでるように見えるから、この日は「うまい棒の日」でもあるんですって。
他にも、もやしが4本並んでるように見えるから「もやしの日」だとか、スティックパンが4つ並んでるようにに見えるから「スティックパンの日」だとか・・
要するに、細長ければなんでもいい、と。
そしてこの日は「サムライの日」でもあります。
漢数字の十と一を組み合わせると「士(サムライ)」になるからだとか。
まあこじつけに感じなくもないけど・・^^;
それにちなんで、こちらの作品を図書館で借りてきたんです。
↑百田尚樹さんの時代小説『影法師』。
『永遠の0』は知ってたけど、百田さんの作品を読むのって実は初めてで。
時代小説自体それほど読んだこともないし、思い切ってチャレンジしてみました。
舞台は江戸時代の架空の藩・茅島(かやしま)藩。
下級武士の家に生まれた主人公・戸田勘一は、父親を殺された幼い頃、磯貝彦四郎という同い年の少年に出会います。
時を経て親友となり、藩校や剣術道場で共に成長していく二人。
しかし数十年後、茅島藩の筆頭国家老となり、名倉彰蔵と名を改めた勘一は、彦四郎が浪人となって落ちぶれた末、肺を病んで亡くなったことを知ります。
剣術にも学問にも優れ、武士として将来を期待されていた彦四郎が、なぜ不遇の死を遂げたのか。
彰蔵はその真相を追うことになる・・というお話。
舞台となっている茅島藩では、同じ藩士でも上士・中士・下士という厳しい身分制度がありました。
主人公の勘一(後の彰蔵)が生まれたのは、その最下級の下士の家。
武士の中でも極貧の生活を強いられていて、藩校に通うお金もなければ、普通は剣術道場に通うことも出来ません。
そんな勘一が幼い頃に出会い、後に親友となる彦四郎。
中士の家の次男として生まれた彼は、文武両道で多くの同胞から慕われていました。
彦四郎のおかげで、勘一は道場にも通えるようになり、元服後も武士として異例の出世を果たします。
ところが、彦四郎は20代後半の頃、ある不始末を犯して藩を追われ、行方知れずになってしまうんです。
一人の人間として、勘一が強く憧れていた彦四郎。
なのに、後に伝え聞いた彼の最期は、あまりにも寂しいものだった。
武士としての評判をすっかり落とした彦四郎は、結局勘一と再会することなく、労咳で亡くなってしまいます。
ネタバレ覚悟で言っておきますが、タイトルの「影法師」って、彦四郎の人生のことなんですね。
(作中では語られません)
それが分かった瞬間、「やるせない」という気持ちと、「すごい、カッコいい!」という気持ちが入り混じった、不思議な感覚になって。
勘一は10代の頃、ある事件を目の当たりにして、「領民の生活を守りたい」と考えるようになりました。
自分も貧しい暮らしをしてきたけど、農民・百姓達はもっと過酷。
いつか自分の手で、彼らの生活を楽にさせてあげたい、と。
彦四郎は姿を晦ませた後も、勘一がその夢を叶えられるように、影でずーっと支え続けてたんですね。
生活も名声も、自分自身のことを全部犠牲にして。
その甲斐あって、勘一(彰蔵)は格上の武士にも劣らない力をつけたし、下士から家老にまで上り詰めた。
これほど親友のために人生尽くすとか、カッコよすぎてめちゃくちゃ切ない。
私だけじゃないと思うけど、ラストは彰蔵と一緒に叫びたくなっちゃいましたね、「彦四郎ー!」って。
もっと自分を大事に生きても良かったんじゃないかなぁ・・とも考えちゃうけど、彦四郎にとっては、勘一の存在こそが自分の生きる目的だった。
だから、彼が活躍してくれるだけで充分幸せだったのかも。
思えば彦四郎は少年時代から、家柄や身分に囚われない生き方を望んでました。
出世や婿入りにも興味なし。
作中のセリフにもあったけど、自分のやりたいことは特になかったんだろうなぁ。
だから、心惹かれた勘一のために生きることを選んだのか、と。
勘一みたいに夢を叶えたり、何かを成し遂げるのもいい。
彦四郎みたいに、自分自身は影となって、誰かを支えながら生きるのもいい。
人それぞれにいろんな道があって、どんな生き方も美しい。
当時と比べて、今は男性も女性も、自分の人生を自由に決められるようになりましたよね。
せっかく幅広い生き方が出来る現代、やりたいことをしっかり果たさないともったいない気がします。
自分もこれから何をして、誰のために人生を全うするのか、改めて考えたい。

あんまり歴史モノに馴染みがないので、難しく感じる部分もあったけど、めちゃくちゃ読みにくいというわけじゃないので安心しました。
情景もすんなり頭に入ってきたし、数日間ワクワクしながら読み進めて、すごく楽しかったです。
秋の風景もいっぱい出て来る作品なので、残り少ない読書の秋に是非お楽しみください。
安音でした、チャオ♪

