安音です♪
こちら宮城でも、先週あたりからようやく桜が咲き始めました。
「ようやく」といっても、例年に比べたらだいぶ早いんですけどね。
いつも4月中旬を過ぎてからがピークなのに、今年はもう満開。
で、今月は一人でプチお花見をしたいと思ってて。
早速街の桜が見頃を迎えた先週、散歩ついでに眺めてきました。
一人静かに愛でる桜
↑母校である近所の小学校。
校庭に大きい桜の木が4本立ってて、校舎を囲む通学路にもたくさん植えられてます。
コロナがあってから、何かが大きく変わり始めてる世の中。
生活してると忘れがちだけど、目に見えないウイルスのために、命や日常を奪われた人もたくさんいるんですよね。
マスクをしないと外に出られないなんて、『ナウシカ』の世界だけだと思ってた。
お花見やお祭りといった季節のイベントも、毎年楽しめるのが当たり前だと思ってた。
それがどんなにすごいことなのか、私も去年から今年にかけて痛感してます。
つい最近も、楽しみにしてた夏のライブをキャンセルしたんです。
去年延期になって、今年こそは参戦したいと思ってたけど、やっぱり移動とか人混みが心配で・・
泣く泣くチケットを払い戻してきました。
自分が絶対罹らないとは言い切れないし、同居する家族に迷惑かけるわけにもいかないし。
だから遠征したり、大声を出すことが気軽に出来たコロナ以前って、めちゃくちゃ恵まれてたんだなと。
ライブってそういうもんだと思ってたけど、それが出来なくなる日が来るなんて考えてもみなかったです。
毎日歩いて呼吸して、いいものを自分の目で見られるのは本当に幸せなこと。
毎年同じように桜の花が咲いて、毎年それを楽しめるのも、すごくありがたいこと。
日常って、感謝しなきゃいけないものばっかりなんだと改めて思います。
また来年もこの場所に来られるといいな、と願いながら、今年も綺麗な花を満喫してきたのでした。
あともう一つやってみたかったのが、車内お花見。
お弁当持ってドライブして、車の中から桜を眺めたいと思ってたんです。
みんなで集まることは出来ないけど、一人でのんびり楽しむことだったら出来る。
私は大勢でワイワイするのが苦手なので、むしろこっちのほうが気楽だったりします( ̄▽ ̄;)
ということで天気が良かった先日、ちょこっと出掛けてきました。
おにぎりや卵焼きを入れた簡単なお弁当を準備して、最初は街中をドライブ。
その後、桜の下に車を停めて、お昼を食べながらゆっくり眺める、という流れです。
駐車出来るお花見スポットないかな~と探してたら、市のSNSを通じてこの場所を知って。
すごく気持ち良かったです。
多少風はあったけど、ヒラヒラっと散っていく花弁がまた綺麗で。
同じように車から眺めてる方も何人かいらっしゃいました。
↑海沿いの駐車場なので、桜と同時に港も一望出来ます。
この日は波も穏やかで絶好のお出掛け日和。
来年もまた来たいな。
でも次の春はマスクをしなくても、気軽に外へ出られる状況になってて欲しいですね。
この春のおすすめ小説
ちなみに桜ということで、最近こちらの小説を読みました。
↑まずは辻村深月さんの『サクラ咲く』。
とある中高一貫校を舞台に、3つの作品から成る短編集です。
うち2作は、2009年から2011年にかけて進研ゼミの冊子で連載されてたんだとか。
ティーンズ向けかもしれないけど、大人でも充分楽しめました。
短編ですが作品同士には繋がりがあって、同じキャラクターが繰り返し登場したりもします。
人間模様が素敵に絡み合ってて、3作目の「世界で一番美しい宝石」でうわーーっと感動しちゃうこと間違いなし^^
中高生を主人公にした作品って、すごく懐かしい気持ちになるんですよね。
いろんな悩みを抱える時期だけど、後から振り返るとそれすらもいい思い出だったりして。
青春いいなぁ。
出来れば10代の頃に読みたかった(>_<)

↑もう一冊は森沢明夫さんの『津軽百年食堂』。
タイトルの通り、青森県弘前市で100年間続く大衆食堂を舞台にしたお話です。
故郷を離れ、東京でしがないフリーター生活を送る主人公の陽一。
物語は彼を中心に、弘前で食堂を営む父の哲夫、ヒロインの七海、そして100年前に食堂を開いた陽一の曽祖父・賢治と、視点や時代が入れ替わる形で進んでいきます。
作中では弘前の「さくらまつり」が出て来るんですが、満開の桜の描写もすごく綺麗です。
その桜と同じように、時代を超えて受け継がれてく先人達の想い。
家族や周りの人ってありがたいなと感じて、終盤では思わず涙が・・(´;ω;`)
あとがきの最後には、作品の執筆にあたって取材協力に応じた現地の食堂が載ってます。
ちゃんと作者の森沢さんのコメント付きで。
いつか青森に行った時、さくらまつりやこれらのお店にも足を運んでみたいですね。

いろんなことが動き始める春。
暗いニュースが多いけど、自分の心と身体を大事にしながら、お互い楽しく過ごしていきましょう。
安音でした、チャオ♪

