終わった・・
終わってしまった・・・・
麒麟がきてしまった( ノД`)
どうも。
『麒麟がくる』最終回で本能寺と共に燃え尽きた安音です。
びっくりしましたよねぇ・・
実を言うと、ああいう結末になってくれたらなと放送前から思ってたんです。
十兵衛さんが史実通り、山崎で散っていくのを観るのは耐えられそうになかった。
あの展開だと絶対メンタル潰されると思ってた。
一応心の準備はしておくつもりでいたけど、出来なかった。
だからもう、ラストがどうなるのか気になって気になって、年明けから最終回のことばっかり考えてました^^;
楽しみで怖くて不安で。
でもやっぱり楽しみで。
5年ほど前、私は『シン・ゴジラ』を観て長谷川博己さんのファンになりました。
抜群のスタイルに、誠実の塊のようなお人柄。
もともと舞台をやってたので、お芝居も基礎からしっかり出来てるし、なんていい役者さんなんだろうと。
その頃の私はまだ仕事をしていて、毎日のようにストレスと闘ってました。
辞めたい辞めたいと思いながらも、実際に辞める決断が出来なくて、抗うつ剤を飲みながら職場に通う日々。
少ない休日にハセヒロさんの出演作を観ながら、なんとかそのストレスを和らげてたんです。
ところが2018年の3月、私は心身共に限界を迎えて、会社に行けなくなりました。
仕事も出来ない。
人付き合いも上手くいかない。
やりたいこともない。
自分がなんのために生きてるのか分からなくて、そのまましばらく休職することに。
ちょうどそんな時だったんですよね。
「長谷川博己 2020年大河主演」の一報が飛び込んできたのが。
もう自分のことのように万歳して喜びました。
どの役者さんにとってもそうだけど、大河ドラマの主役はその人のキャリアにとっても、人生にとっても非常に名誉なこと。
それをいよいよ、自分の推しが努める。
ハセヒロさんの時代がくる!
沈んでた心が、ようやく少し明るくなった瞬間だったと思います。
この作品を観るためなら、なんとしても2020年まで生きなきゃいけないと思った。
先のことは分からないけど、私ももうちょっと頑張ってみようかなと。
突然の発表に歓喜した翌日、新聞を開いてみたら、小さいけど記者会の模様が載ってました。
↑その切り抜きを貼った手帳。
今でも大事に保管してます。
写真では見切れてますが、左側に当時の気持ちもメモしてて、「2年後(2020年)の私は何してるんだろう?」ってことも書いてるんです(苦笑)
結局、仕事はこの会見から2週間後に辞めました。
それから最終回を迎えた今まで、3年近く社会復帰出来ずにいるんですが/(^o^)\
でも後悔はしてません。
正直今でも不安を感じたりはするけど、自分に合わない環境から離れることが出来たので。
空っぽで貧乏かもしれない。
だけど、これからは自分に優しい生き方をしていこう。
『麒麟がくる』は、そんなふうに私の背中を押してくれた存在です。
今思うと、私にとってのドラマはこの時からもう始まってたのかもしれません。
とはいえ皆さんご存知のように、そこから先はいろんな困難が続きました。
もうすぐ初回放送というタイミングでまさかの撮り直し。
2週遅れでやっと始まったかと思いきや、コロナで撮影中断→数ヶ月間の放送休止。
後になって知ったけど、後半合戦シーンが少なかったのはその影響もあったんですよね。
(その分、かえって本能寺が見応えあるものになった気もするけど^^;)
このままちゃんと完走出来るのか、私もずっと心配してました。
でもそれを乗り越えて、最後まで作品を創り続けてくださったスタッフの皆さん・キャストの皆さんにはもう感謝しかない。
年をまたいで、ようやく迎えた先日の最終回。
心を救われた3年前のこと。光秀のこれまでの歩み。
一話一話大事に観てきた、私自身のこの一年。
いろんな思いが込み上げてきて、涙なしでは観られませんでした。
まるで自分も一緒に本能寺に向かうような気持ちでしたね。
十兵衛さん達にとっても私達にとっても、一つの大きな集大成。
終わった後は興奮と感動とで、しばらくボーゼンとしてました。
2日経った今も余韻から抜け出せない(笑)
やっと肩の荷が下りたような安心感もあり、生き甲斐を失くしたような喪失感もあり。
心に希望が満ちていくような爽快感もあり・・
一言じゃとても言い表せない感情です^^;
あのラストはいろんな見方が出来ると思います。
映像だけだと、あたかも十兵衛さん生存ENDに見えるけど、本当にそうなのかは言及されてないわけで。
もしかしたら、史実と同じような形で最期を迎えたのかもしれない。
でも彼の志や想いは、駒ちゃんはじめみんなの中に生きてるんだよ、というふうにも考えられますよね。
これはもう、はっきりさせないままでいいんじゃないかなぁ。
そりゃ生きててくれたほうが皆さん嬉しいでしょうけど( ̄▽ ̄;)
ハセヒロさんは「光秀は生き延びたと思ってる」って仰ってましたけどね。
(しかも本人、続編やる気満々でいるし.笑)
そもそも「麒麟」という生き物は、誰かが連れてくるというより、みんなの中に既にいるのかもしれない。
あの時代の人達の中にも、現代を生きる私達の中にも。
それは誰かを思いやる優しさとか、苦境に負けない強さとか、平和な世の中を創るために必要な気持ちそのもの。
人間はぶつかり合いの絶えない生き物だけど、本当は一人ひとりがそうした「義」の心をちゃんと持ってる。
それこそが麒麟であり、自分の存在に気付いて、力を引き出してくれるのを待ってるのかもしれない。
この作品の明智光秀は、まさにその「義」の心を持った人として描かれてました。
だからあのラスト、私は「光秀がみんなにとっての麒麟になった」と解釈しておきます。
実は最初のメインビジュアルを見た時点で、なんとなく「この人自身が麒麟だったりするのかな?」とも思ってたし。
いずれにせよ、ああいう形で終わってくれてすごくホッとしました。
良かった・・(T_T)
冒頭で書いたように「そうなって欲しいな~」という期待はしてたけど、まさか本当にああなるとは思ってなかったからびっくりで(笑)
そして何より、大変な状況の中で立派に座長を努め上げたハセヒロさん、本当に素晴らしかったです。
長きに渡る撮影お疲れ様でした。
こんなに楽しませてくれたあなたこそ、麒麟と呼ぶに相応しい。
さてと、私も頑張らないとですね。
先行き不透明な世の中だけど、必ずいい方向に進むと信じて、出来ることをやっていきたいと思います。
ただ、最後に一つだけ謝らせてください。
未だに「麒麟」の漢字が覚えられません。

