安音です♪

 

12月だし、クリスマスにちなんだ小説が読みたいな~と思って、先日図書館で借りてきたのがこちら。

ディケンズ『クリスマス・キャロル』

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』です。

有名な作品ですが、実はちゃんと読んだのはこの日が初めて。

 

 

主人公のスクルージは、ロンドンの下町に事務所を構えて商売をしている老人。

毎日金儲けのことしか考えておらず、周囲の人々を邪険に扱う嫌われ者です。

そんな彼の家にクリスマスイブの夜、かつての仕事仲間であり、7年前に亡くなった老マーレイの亡霊が現れます。

 

マーレイは人への思いやりを忘れたスクルージに、金銭欲や物欲に溺れた人間がどうなるのかを教えようとしていました。

そして、これから3人の幽霊が順番に彼のもとを訪れると予言。

 

マーレイの言葉通り、スクルージは第一・第二・第三の幽霊に伴われて不思議な旅をすることになります。

そこで彼が見たのは、過去の自分・現在の知人達の様子・そして未来の自分の悲しすぎる姿。

今までしてきたことの愚かさに気付いたスクルージは、人々の幸せのために心を入れ替える決心をして・・というストーリー。

 

 

いいですね~、寒い冬に心があったかくなる素敵な作品でした(*´ω`*)

日本語訳が難しくてとっつきにくいイメージがあったんですが、物語もシンプルだし、今でも多くの人に愛される理由が分かった気がします。

人への言動や行いって、やっぱり自分に返って来るものなんだなぁ。私も気を付けなきゃ・・

クリスマス・キャロル (新潮文庫)
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この時季になると思い出すのが、以前働いていた障がい福祉施設でのこと。

緑色のサンタドレス

毎年12月にクリスマス会があって、みんなで簡単な音楽を演奏したり、ゲストをお呼びして出し物を楽しんだりしました。

↑私もこんなサンタコス姿で司会をやったりして^^;(服はもう売っちゃったけど)

 

で、施設の利用者さんの中に自閉症の女の子がいたんです。仮に名前をMちゃんとしておきます。

言葉を話すことが出来なくて、自分の思い通りにならないとよく暴れる子でした。職員の髪を引っ張ったり、泣きわめきながら壁を蹴ったり・・

そのたびに私も彼女を押さえつけてクールダウンさせてたんですが、何回手に傷をつけられたか分かりません(-_-;)

 

でも、Mちゃんは音楽を聴くことが大好きで。

よく私のところに童謡の本や楽譜を持って来て、指をさすんですよね、「これ弾いて」と。

そこで私も施設のキーボードを用意して、「うたえバンバン」とか「ともだち讃歌」とか、彼女が好きな歌をいっぱい弾いてあげました。

 

音楽タイムの時のMちゃんは、とっても上機嫌でノリノリ。

身体を揺らしたり、バランスボールに座って飛び跳ねながら聴いてたのを覚えてます。

癇癪を起こすと大変だったけど、楽しそうにしてる時は本当に可愛い子だったなぁ。

 

 

中でも彼女が好きだったのがクリスマスソング

よく公園へお出掛けする時、移動中の車内でCDをかけてたんですが、MちゃんはいつもクリスマスのCDを聴きたがってました。

 

真夏の車内でも「もろ人こぞりて」や「ママがサンタにキスをした」を延々とループさせたり(笑)

自閉症のお子さんは特定のものに強い興味を示すことが多いんですが、Mちゃんの場合はそれが音楽に表れてたんでしょうね。



 

もう一人、なぜか年中クリスマスソングが好きだったのが、Mちゃんと同い年のEちゃん。

彼女も重度の自閉症だったんですが、私のキーボードタイムが始まると曲のリクエストをしてきました。

「いたてぃ!いたてぃ!」と。

 

これね、彼女なりの言葉で「ジングルベル」って言ってるんです。

言葉を話せない代わりに独自の発語でコミュニケーションをとる子で、私達職員も「Eちゃん語」って呼んでた言葉がいくつかありました。

「えせしゃ(=ごめんなさい)」とか「なーな(=ないない、オモチャおしまい)」とか。

 

で、「いたてぃ=ジングルベル」だったわけです。

イタチのことじゃないんですよ。私も理解するまで少し時間かかりました( ̄▽ ̄;)

しかも、彼女も季節を問わずこの「いたてぃ」をリクエストしてくるので、他の職員も「Eちゃん、今はクリスマスじゃないんだよ~」と苦笑い。

 

 

MちゃんもEちゃんも、そこまでクリスマスソングにこだわりがあったのは、やっぱり楽しい思い出があったからなのかな。

大人になっていくうちに忘れてたけど、プレゼントをもらえたり、ケーキを囲んでパーティーしたり、私も子供時代はクリスマスが大好きでした。

カミングアウトしますが、サンタクロースも12歳くらいまでは普通に信じてたし。

 

そんなこの季節の夢を、彼女達がまた思い出させてくれたような気がします。

仕事を辞めてしまってからは全然会ってないんですが、二人とも今は特別支援学校の高校生になってるはず。

きっと施設では今年もまた「いたてぃ」が響き渡ってるのかもしれないですね^^;

 

雨上がりに架かる虹

いろんなことがあった一年だけど、子供達も生活に苦労してる人達も、みんなが安心して暮らせる世の中になりますように。

今年のクリスマスは、いつも以上にそんな強い気持ちで迎えることになりそうです。

 

安音でした、チャオ♪