安音です♪

 

早いですね~、10月ももう終わっちゃうなんて。

先日Twitterのフォロワーさんとやり取りしてたら、今年もあと60日ちょっとしかないと気付いてびっくりしました(汗)

 

例年だと、イベント事で忙しい10月は怒涛のように過ぎていくものなんですが、今年は状況が状況だけにすごく穏やか。

とはいえ、一つ歳を重ねたり、曲を作ったり、11月にやる人形劇の準備をしたりで、それなりに中身の濃い一ヶ月になった気がします。

 

この秋冬は寒くなりそうですが、あともう少し、体調に気を付けながら過ごしたいですね^^



秋の気になる小説

そんな10月ですが、秋のうちに読んでおきたかった小説を2作、図書館で借りてきました。

恩田陸『夜のピクニック』

恩田陸『夜のピクニック』

↑まずはこちらです、恩田陸さんの『夜のピクニック』

秋におすすめの小説をネットで探したら、この作品が出てきたので選んでみました。

2004年に本屋大賞を受賞したベストセラーなんですね。映画化もされてるそうで。

夜のピクニック 通常版 [DVD]
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修学旅行がない代わりに、全校生徒が学校から約80kmの道のりを夜通し歩く「歩行祭」という行事がある北高校。

3年生の甲田貴子は、これまで共に過ごしてきた友人達と共に「ある決意」を抱いてこの行事に参加します。

 

彼女の胸中にあったのは、同じクラスの男子生徒・西脇融の存在。

誰にも打ち明けたことはなかったけれど、彼と貴子は異母きょうだいの関係にあって・・というストーリー。

 

 

いや~面白かったです。描かれてるのはたった一日だけの友達同士のやり取りなんですが、最初から最後までワクワクしながら読めました。

ラストも一人ひとりが希望を感じられるものになっていて、読了感も清々しい♬

 

やっぱり高校生や中学生が主人公の作品って懐かしい気持ちになりますよね。

楽しそうにしてる学生達を想像すると「なんかいいなぁ・・////」と思います。私ももっとあの頃の時間を大事にしておけば良かった(>_<)

 

 

この作品の登場人物がみんなそうであるように、生きるって必ずしもいいことばっかりじゃありません。

私も高校時代は辛いことのほうが多かったし、学校ではまともに口を利ける相手もいなくてずーっと一人でした。

 

でもそんな時間を過ごしたことで、悩んでいる人や傷ついてる人の気持ちが分かるようになったし、人に対して優しくなれた。

当時は毎日憂うつだったけど、あの経験も今の自分を作ってくれているんだな、と思うんです。

 

▼▼▼関連記事▼▼▼

いじめのトラウマで人間不信になった私が、今ネットで自分を出す理由

 

この先二度と経験出来ない「今」

楽しいこともそうでないことも含めて、自分を形作ってくれているその時間に感謝しながら、希望を捨てずに過ごしていきたいと思います。

夜のピクニック (新潮文庫)
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小路幸也『すべての神様の十月』

小路幸也『すべての神様の十月』

↑続いてはこちら。小路幸也さんの『すべての神様の十月』

タイトルに十月が入ってるので、これは今のうちに読んでおかなきゃ、と選んできました^^;

 

日本には八百万の神様がいると言われてますよね。福の神、疫病神、道祖神、貧乏神、死神などなど。

その神様達が、もしも私達の知らないところで人間社会に溶け込んでいるとしたら・・

この作品はそんな観点から描かれたものです。

 

書き下ろしの2作を含め、全部で6つのお話が収められた短編集。

短編といっても同じ登場人物が出て来たり、連作になってるものもあって、どれもほっこりした気持ちになりました(*´ω`*)

 

 

個人的に特に印象深かったのが、5作目「ひとりの九十九神」

主人公の青年の家に、ひいおばあさんの代から使っている古いお釜があって、それに九十九神が憑いてるんです。

主人公だけが子供の頃からその存在を知ってて、お釜と毎日会話しながら過ごしている・・というお話(笑)

 

作中でも触れられてるんですが、九十九神に関しては「ものを大切にしなさい」っていう昔からの言い伝えなんでしょうね。

長年大事にされてきたものには魂が宿るから、粗末に扱っちゃいけないよ。枕も足で踏んじゃいけないよ、と。
(私はよくやっちゃいます・・反省-_-;)

 

もしかしたら、そうやってこの世界を支えてる「見えない何か」って、どこかにいるのかもしれないなと思いました。

人間一人ひとりが幸せに生きるために、陰から働きかけてる存在というか。

実際に会ったことはないし、確かなことは何も言えないけど、そんな神様がいる(かもしれない)日本って、なんか面白いなぁと。

 

 

例えば、大事な人を失った時。

もちろん悲しいし「どうしてこんな目に・・」と思うけど、その経験から大切なことを学ぶために「見えない何か」が用意した試練なのかもしれない。

「これを乗り越えたら、もっと素敵な自分になれるよ!」という意味が込められた試練。

 

私も高校時代に東日本大震災を経験したんですが、大変な生活に苛まれた一方で、家族のありがたみ、当たり前の生活の大切さ、いろんなことを学びました。

今もコロナ禍にあって、今まで気付かなかったことに気付けたり、自分の価値観が変化したという人も多いと思います。

 

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それでもきっと、春は来る

 

悲しいことを経験してる間は辛いし、投げ出したくもなるけど、そこから前に進める力を人間はちゃんと持っている。

その手助けをするために、日本の八百万の神様のような「見えない何か」がいる。

作品の最後ではそんなメッセージが語られています。

 

小路幸也『風とにわか雨と花』

↑実は小路さんの小説を読むのは、夏の時季に読んだ『風とにわか雨と花』に続いて今年2回目。

こちらも優しい気持ちになれる作品だったんですが、今回も心が洗われるお気に入りの一冊になりました♪

 

基本的に、登場人物がみんないい人ばっかりなんですよね。だから読んでいて癒されるのかも。

内容的にも今の世の中とリンクしてるみたいで、すごくいいタイミングで出会えた作品でした。

来年の10月にまた読み返そうかなぁ(*^^*)

すべての神様の十月 (PHP文芸文庫)
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という感じで、秋にぴったりの小説を2作ご紹介してきました。

以前のような生活に戻るにはまだ時間がかかりそうだけど、一日一日を悔いのないように過ごしていく。今はそれだけが一番大事だと思います。

 

疲れた時は優しい言葉に触れて、ゆっくり休みましょう。

明日もいいことがありますように(*´ω`*)

 

安音でした、チャオ♪