安音です♪
人から褒められるのは好きだけど、自分から相手を褒めるのは苦手・・という方、いらっしゃいませんか?
実は、私も人を褒めるのがそんなに得意じゃないんです。
「すごいね」とか「ありがとう」とか、自分が言われたら嬉しいのに、誰かにそれを言おうとすると、なぜか恥ずかしく感じちゃうんですよね( ̄▽ ̄;)
あとは相手の欠点ばかりに目がいって、いいところを見つけてあげられない・・とか。
私もコミュニケーションが苦手で、相手の長所を見つけても、それを口にすることが出来ませんでした。
心の奥では「この人すごいな」「優しくしてもらって嬉しいな」と感じてるのに、実際に褒めようとすると上手くいかなくて。
あまりに口数が少ないもんだから、「自分と仲良くしたくないのかな?」と、相手に誤解されちゃうこともよくあるんです。
そんなことを考えてたら、最近ふと思い出したことがありました。
今から4年前(2016年)。
私は障害福祉施設で働いてたんですが、その利用者の中にADHD(注意欠陥多動性障害)の女の子がいたんです。
仮に名前をMちゃんとしておきます。
当時小学5年生。
見た目や行動は他の小学生となんら変わりないんですが、ものを片付けられなかったり、感情のコントロールが上手く出来ないことが多くて。
学校では普通学級に入ってたものの、勉強にはついていけてなかったし、クラスでトラブルメーカーにもなってたみたいでした。
家庭環境が複雑だったので、それも影響してたのかもしれない。
ただ、Mちゃんは身体を動かしたり、楽器を触ることが好きで。
よく私と一緒にキーボードを弾いたり、学校でも音楽クラブに入って、クラリネットを吹いたりしてたんです。
自分で演奏したい曲があると、私のところに紙を持って来て、「安音ちゃん、ドレミ書いてー」とお願いされることもありました。
で、当時のちょうど今の時季、施設では「音楽リズム活動」というものを始めます。
12月のクリスマス会で、利用者の子供達が親御さんの前で楽器の演奏をするんです。
それに向けた練習。
この年やったのはSEKAI NO OWARIの「RPG」だったかな?
難しい曲だけど、子供達の希望でそうなりました^^;

演奏といっても、曲に合わせて鈴やマラカスをシャンシャンと鳴らす程度なんですが、ある程度楽器が出来そうな子には、太鼓やリコーダーなどにチャレンジさせます。
Mちゃんもやる気満々だったので、鍵盤ハーモニカを吹いてもらうことにしました。
そしたらピアノを習ってるわけじゃないのに、楽譜を渡してから数日でスムーズに弾けるようになって。
好きなことに一生懸命になれるのがADHDの特性だけど、それも相まって、あっと言う間に完成させちゃったんです。
これには私もびっくり。
その頃、スタッフとして上司や研修の先生から言われていたのが、出来ないことを叱るんじゃなく、出来ることを褒める、というもの。
もちろん、いけないことをしたらしっかり注意するんですが、その子が持ってるいい部分も一緒に引き出すようにしなさい、と。
だから私も、いっぱいいっぱいMちゃんを褒めました。
「こんなに早く弾けるなるなんてすごいよ!」
「よく頑張って練習したね」
って、思ったことを素直に口にしてみたんです。
そしたらMちゃん、本当に幸せそうな顔をしたんですよね。
子供だし、褒められて喜ぶのは当然かもしれないけど、自分を認めてもらえたのが嬉しかったんだと思います。
私生活でいろいろ苦労してる子だったので。
仕事を辞めた今でも、あの笑顔はずっと忘れられない。
それを見て、私も嬉しくなりました。
「褒める」ってちょっと恥ずかしいことだと思ってたけど、口にした側もこんな幸せな気持ちになれるんだって、その時初めて分かった気がするんです。
相手を褒めたり、感謝することが自然に出来る人は、周りからも好かれやすいですよね。
前向きであったかい言葉を遣う人には、それだけ何かいいものが引き寄せられるのかもしれない。
SNSとか見てても、誰かの批判ばかりしてる人とは距離を置きたくなるじゃないですか。
冒頭で書いたように、言われて嬉しい言葉ほど、なぜか自分から言うのは恥ずかしいもの。
だけど思い切って届けてみたところで、誰も損をしないし、自分自身がもっと幸せになれる。
私もまだまだですが、自分も周りも喜ぶ言葉を口にして、気持ちいい空気でいっぱいにしたいなと思ってます。
安音でした、チャオ♪

