安音です♪
最近、図書館でこちらの本を借りて読みました。
重松清さんの小説『僕たちのミシシッピ・リバー』。
四季にちなんだお話が12作入った短編集『季節風』シリーズの夏編だそうです。
すごく良かった・・どのお話もみんな素敵で(>_<)
心があったかくなるのと同時に、昔見た夏の景色が懐かしく思い出されるような、そんな作品ばっかりでした。
重松さんに関しては、今年の3月にも『また次の春へ』を読ませていただいてます。
こちらは東日本大震災を題材にした短編集ですね。
>>春に読みたい素敵な小説3選。朝井リョウ『少女は卒業しない』他
すごく優しい気持ちになるというか、人間が持ってる温かさみたいなものを大事に書かれる作家さんだな、という印象。
今回の作品も、まるでアルバムをめくるような気分で読み進めてました。
家族モノに弱いんですよね。だから涙腺がすぐ緩んじゃって・・(;_:)

大人になっても、ワクワクを忘れずにいたい
私も子供の頃は夏が大好きでした。
学校も休みだし、家族でいろんなとこに出掛けられるし。
ただ周りの子達と比べて、私の夏休みは極端に忙しかったんです。
というのも、習い事の発表が全部夏に集中していたから。
毎日バタバタだった私の夏休み
町の児童劇団に入ってた私は、毎年夏に上演する舞台のために、週に一度レッスンに通っていました。
ただ学校が夏休みになると、ほぼ毎日のように稽古が続くんです。
しかも数時間とかいうレベルじゃない。朝の9時から夜の9時まで、ずーっと稽古場に缶詰状態。
その間、講師の先生からはいっぱい怒られるし、レッスンが終わって家に帰っても、本番が終わるまでは気持ちも休まりません。
さらに、ピアノの発表会も毎年8月に開かれてました。
その練習もしなくちゃいけないし、もちろん宿題も終わらせなきゃいけないし。
出掛けたり、ゆっくり休めるのはお盆の数日間だけ。学校のプールなんてほとんど行けませんでした。
中学生になると、部活も始まって忙しさは倍増。
吹奏楽コンクールのために、バスで片道3時間の遠征をして、帰って来たらそのまま劇団の稽古場に直行したこともあります。
我ながらよく乗り切れたなぁ。今だったら絶対身体壊してますね( ̄▽ ̄;)
大好きだった季節。今は・・
そんな感じで、どちらかというと大変なことのほうが多かった私の夏休み。
でもそういったことも含めて、今振り返ると全部がいい思い出です。
何より舞台に立てることはすごく幸せな経験だし、忙しかったからこそ気持ちも充実してたように思います。
なんの予定もない貴重な日は、家族との時間に充てることも出来ました。お祭りや海水浴に行ったり、母の実家にお邪魔してバーベキューをしたり。
だから、なんだかんだ言って夏はすごく楽しかった。
でも、恐らくみんなそうだと思うんですが、成長するに連れて昔ほど夏を楽しめなくなっちゃったんですよね。
暑いのは嫌だし、日頃の悩みやストレスばっかりを意識するようになって。
人混みが疲れるから、お祭りにも全然行かなくなっちゃいました。もっとも今年はコロナの影響で、イベント事は全部中止ですが。
あんなに好きだったのに、今では一番苦手な季節。
いつの間にか心に余裕がなくなって、毎日にときめきを感じなくなってしまった。
大人になるってこういうことなのかな、と少し寂しい気持ちになりました。
夏の良さをもっと見つけたい
ただ最近、地元の海を見に行ったり、先程紹介した本を読んだりしながら、改めて感じたんです。
暑くて嫌になるけど、やっぱり夏っていいもんだなって。
野菜や冷たい食べ物は美味しいし、水は気持ちいいし、花火は綺麗だし。
お祭りやイベントで、みんなが一つになって盛り上がるあのワクワク感は、思い出すだけでも楽しい。
Twitterやテレビのニュースを観てると、「早く涼しくならないかな~」って、もう秋を待ち望んでる人が結構いました。
その気持ちも大いに分かります。私も暑さは苦手だし、汗で身体や服がベタベタする感覚は嫌でしょうがないので^^;
でも、この先の1~2ヶ月をずーっと憂うつな気持ちで過ごすのは、ちょっと耐えられない。
どうせなら夏の素敵なところに目を向けて、存分に楽しんじゃえばいいと思うんです。
特に今年はお出掛けや帰省が思うように出来ない分、自分達でいろんな季節の楽しみ方を考えられますよね。
別に外に出ることが全てじゃないし、身近なところでも出来ることはちゃんとある。
↑私もこのごろは夏野菜の料理をいっぱい作ってます♪
子供の頃のワクワクした感覚を、大人になっても忘れずにいたい。
だからこそ、自分自身の手で楽しみを考えながら、その季節の良さを大切に感じていきましょう。
あなたも素敵な思い出がたくさん出来ますように☆
安音でした、チャオ♪
