安音です♪
ピーク時に比べたら、コロナの影響は少しずつ落ち着いてきてるのかな・・と思う今日このごろ。
でも、まだまだ油断は出来ないですね。
宮城でも緊急事態宣言は解除されてるんですが、以前のような生活に戻るには長い時間がかかりそうです。
そんな中、活動を再開し始めているお店や施設もちらほら。
私も先日、しばらく振りに図書館へ行ってきました。
4月からずっと休館してたんですが、ようやく通常通り貸出が出来るようになったみたいで。
不要不急・・かもしれないけど、やっぱり家で息抜きをする時間も欲しいし、お金使わなくて済むし(>_<)
館内でもウイルス対策が徹底されてて、落ち着くような空気ではなかったけど、久々に行けて嬉しかったです。
今こそ見直したい、身近な人との繋がり
何借りようかな~と思ったんですが、今年の5月は母の日ならぬ「母の月」ということで、家族についての本にしようかなと。
ブラブラして、気になったものを手に取ってきました。
山崎敏子『がんばれば、幸せになれるよ』
↑まずはこちら。
病院のベッドの上で、ピースサインと共に向けられた笑顔。
小児ガンを患い、9歳で亡くなった山崎直也くんという男の子です。
この本は直也くんのお母さん・敏子さんによる手記。
闘病生活の様子と、その間に彼が遺した言葉の数々を鮮明に記録してます。
いたずら好きで元気いっぱい、そして家族想いだった直也くん。
しかし5歳の時に「ユーイング肉腫」という、極めて稀な小児ガンを発症しました。
手術によって腫瘍は取り除かれたものの、その後5度に渡って再発。
本人だけでなく家族も、苦しみと不安でいっぱいの毎日を送ることになります。
それでも直也くんは生きることを諦めず、何度も危篤状態から持ち直したことも。
そして家族に心配をかけないように、前向きな言葉をたくさん贈り続けました。
直也くんは1992年(平成4年)3月生まれということで、生きてたら私とほとんど歳が変わらないんですよね。
(私は93年10月生まれ)
それで親近感が湧くのと同時に、なんとも言えないしんみりした気持ちになって。
「私はこうしてのほほんと生きられてるけど、それは本当にありがたいことなんだな」と痛感しました。
なんとなく生きていると、明日が来ることも当たり前に思ってしまいがち。
でも今日を生かされてることに感謝して、家族や周りの人達を大切にしなきゃ、と改めて感じてます。
鮑十『さくらんぼ 母ときた道』
↑そしてもう一冊は、中国の脚本家・鮑十(パオ・シー)さんの作品。
こちらも最初手記かと思ったんですが、作者が脚本を手掛けた同名の映画のノベライズだったんですね(2008年公開)。
舞台は中国・雲南省の小さな農村。
表紙の女の子・紅紅(ホンホン)は1980年代、生まれて間もなく山の中に捨てられていたところを、この村に住む女性・桜桃(インタウ)に拾われます。
紆余曲折あった末、彼女は夫の葛望(グォワン)と共に、親としてホンホンを育てることに。
インタウは重度の知的障がい者で、言葉を話すことも出来ず、村の子供達にいつもからかわれていました。
ホンホンは順調に成長していきますが、母親のインタウが障がいを持っているために友達が出来ず、次第に彼女はインタウに苛立ちを感じ始めます。
貧しい生活の中、何度も困難に直面する家族。
でも、インタウはホンホンに絶えず深い愛情を注ぎ続けて・・というお話。
内容は結構重めです。
周囲の人からおかしな目で見られるインタウと、そんな彼女を気にして遠ざけていくホンホン。
そのすれ違いが辛くて・・
ラストも「えぇ~っ・・」ていう感じで終わるので、あんまり救いも感じられず、ちょっと動揺しちゃいました(汗)
とはいえ、たとえどんな境遇に置かれていても、愛せる人や自分を愛してくれる人がいるのは幸せなこと。
私は両親の愛情を受けて育つことが出来たけど、それは本当に恵まれたことだったんだと、主人公家族を見ていて思いました。
だから、その感謝の気持ちも今のうちに伝えておかなきゃいけないんだな、って。
世の中にはいろんなタイプの人がいますよね。
同じ家族の中でさえ、価値観や考え方がバラバラだったりする。
まして中国ともなると民族間の違いもあるし、地域によって貧富の差も大きい。
そういった違いをちゃんと受け容れて、理解してあげること。
その優しさが、自分自身の幸せにも繋がっていくんじゃないかと思います。
この自粛期間、私も身近な人達のありがたみをたくさん感じました。
自分だけじゃ出来ないことも、傍にいてくれる人が一人でもいれば乗り越えられる。
特に家族は普段当たり前のように一緒にいるけど、その時間をもっと大切にしながら過ごそうと思ってます。
仕事や学校のこと、生活のこと、お金のこと。
まだ先が見えなくて不安かもしれませんが、周りと優しく助け合いながら前に進みたいですね。
安音でした、チャオ♪