安音です♪

 

昨年10月の放送スタートから毎週楽しみに観てきたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』

去る2019年7月28日(日)、作品タイトルに相応しいゴールデンタイムで、ついに最終回を迎えました。

 

 

盛り上がりましたねぇ・・

もうOPから魂持ってかれた。

 

毎回そうでしたけど、今回もあっと言う間で。

知らないうちに時間消し飛んでるんじゃないかってくらいあっと言う間でした。

 

 

それで今回のアニメの感想、まだこのブログでは書いたことなかったんですよね。
(毎週書くのは大変そうだったので)

 

でも終わった今、改めて込み上げてきた作品への思いをまとめておきたい、ということで、この記事を書くことにしました。

 

 

言いたいことはもうキリがないくらいたくさんあるので、要点だけサーッと(苦笑)

Twitterでも毎週つぶやいてきたのでね。

 

原作を読んでない方も、『ジョジョ』自体よく知らないという方も、拙文ですがお付き合いいただければ嬉しいです。


『黄金の風』が描いてきたもの

「そもそも『ジョジョ』って何?」という方に向けた細かい解説は、ウィキペディアやもっと詳しいファンサイトへお任せするとして・・(早速丸投げ)

今回アニメ化されたシリーズ第5部『黄金の風』の世界観の話から入っていきましょうか。

 

ここまでアニメを観てきた方はご存じのように、今作の舞台はイタリアのギャング組織。

主人公・ジョルノはこの中で、同じチームの仲間達と共に、組織のトップを目指して戦っていくことになります。

 

ギャングは言わずもがな、社会から「悪」と見なされる存在。

私達一般人なら普通は近づかない、近づきたくもないと思うような人達です。

 

だからこの作品の登場人物も、みんな生い立ちや内面に暗い影があるんですよね。

親や友達に捨てられたり、社会から見放されたり。

 

 

裏の世界に落ちざるを得なくて、そこでしか生きられなくなってしまった。

主人公やその仲間・敵、全部含めてそんなキャラがたくさん出てきます。

 

そして彼らは戦いを通じて、マイナスの状況から這い上がろうとする。

 

「自分の運命に対してどう生きるのか」ということを、この作品は私達に教えてくれたと思うんです。

 

分かれ道に立つ男性のイラスト

人間って、みんな外見も中身もバラバラなのと同じように、最初から最期まで自分と同じ人生を送る人はいないじゃないですか。
(もしいたら逆に怖い)

 

めちゃくちゃお金持ちの家に生まれる人もいれば、今日食べるのもやっとな家庭の中に生まれる人もいる。

長生き出来る人もいればそうでない人もいる。

美人やイケメンもいれば、申し訳ないけどそうとは言えない人もいる・・

 

理不尽だけど、人間の「運命」ってそういうものです。

 

 

でもじゃあ、その「運命」って変えられるものなのか?

それとも、あっさり受け入れてしまったほうが生きやすいんでしょうか?


アニメ放送期間中に見つけた一本の動画

話がちょっと逸れちゃうんですが、少し前にYouTubeで、あるドキュメンタリー番組の動画を見つけました。

小児がんを患って、余命2ヶ月と言われていた7歳の男の子の記録。

 

とっても明るくてお喋りな子なんですが、抗がん剤治療に身体が耐えられなくなってしまって。

家族は治療をやめる決断をして、残りの時間、その子とたくさん思い出を作るんです。

 

 

でも、余命宣告から8ヶ月後に容体が悪化。

 

ご両親に抱かれて息を引き取る様子もカメラに収められてて、胸が詰まる思いで観てました。

「病気ばっかりして、こんなに早く逝ってしまって、彼は幸せだったのかな?」と考えながら。

 

 

自分が長生き出来ないことは、きっとその子自身がよく分かっていたはず。

でも、彼は家族からたくさんの愛情を受けて、限りある命の大切さを教えてくれました。

 

結局は亡くなってしまったけど、彼が生まれてきたことは決して無駄じゃなかった。

むしろすごく幸せだったんだろうな、と私は思ったんです。

 

 

どうしてこんな話をしたかというと、今回の『黄金の風』で描かれてる人生観と何か通じるものがある、と感じたから。

 

人間の最期に待ってるのは「死」。

これは誰にでも、いつか必ず訪れることになる「結果」です。

 

じゃあ、それまで自分は何をして、どうやって生きていくのか。

それまでの「過程」をどう過ごしていくのか。

 

 

「結果」がどんな形になるかより、生きていく上で本当に大切にしたいのはその「過程」の部分なんじゃないか、って。

【まとめ】ジョルノ達が教えてくれたこと

話を『ジョジョ』に戻しますが、この作品でも主人公サイドのうち、数人が戦いの中で命を落としました。

 

先程書いたように、彼らはみんな恵まれない環境の中で過ごしてきた人間。

安心出来る場所も家族もなくて、その上殺されてしまう。

 

これだけ見ると、すごく哀しいというか可哀想な感じがしますよね。

失礼な言い方だけど・・

 

 

でも、みんな最期安らかな表情で旅立っていくんです。

 

「楽しさ」からは程遠い人生だったけど、仲間と出会って逆境を乗り越える中で、生きる目的を見つけられた。

自分なりに精一杯生きられたから、彼らは満足して逝くことが出来たんだと思います。

 

そして彼らの意志は、遺された仲間が受け継いでくれる。

 

 

たとえ残酷な運命が待っていたとしても、「人生の過程」を意味のあるものに出来れば、その人は幸せだと思うんです。

 

『ジョジョの奇妙な冒険』単行本とてんとう虫のブローチ

ファンの方はご承知の通り、この第5部『黄金の風』も含めて、『ジョジョ』シリーズの作品テーマは“人間讃歌”

 

自分の力で道を切り拓いて、最期は思いを未来に託していく。

そんな人間の素晴らしさを描いた作品。

 

 

生きてれば、そりゃいろんなことがあります。

私も辛いことは嫌というほど経験してきたし、あなたもきっとそうですよね。

 

でも、「生」には必ず終わりが来る。

数十年後かもしれないし、明日かもしれない。

あるいは1時間後かもしれない。

 

 

そんないつ終わるか分からない人生なんだから、もっと精一杯生きたらいい。

 

満足して逝けるように。

「生まれてこれて良かった」って思えるように。

 

今回のアニメで、私もそのことを改めて学びました。

 

 

・・サラッとまとめるつもりが、つい熱くなっちゃいましたけど^^;

 

いやでも、そのくらい素晴らしいクオリティだったってことですよ。

あぁなんて深い作品なんだろう・・(涙)

 

 

というわけで、原作者の荒木先生、アニメスタッフの皆様、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした。

 

6部のアニメ化も期待しちゃっていいですよね?

というか、ここまで来たのならやってくれると信じてます。

 

焦らなくていいですから!

何年かかろうがいつまでも待ってますから!

 

その日まで・・

 

アリ―ヴェデルチ!
(さよならだ)