安音です♪
今日6月25日はマイケル・ジャクソンの命日。
今年ちょうど没後10年なんですよね。
もうそんなに経っちゃったのか~・・
マイケルは私も大好きなエンターテイナーの一人。
ファンになったのは今からちょうど10年前(2009年)、彼が亡くなってからのことでした。
それまでは名前と「ムーンウォークをする人」ということくらいしか知らなかったんです。
『Thriller(スリラー)』とか『BAD(バッド)』が出た頃にはまだ生まれてないし。
でもマイケルの死後、彼の音楽を聴いたり映画を観たりするうちに、どんどんその偉大さ・人を魅了するパワーにのめり込んでいきました。
そこで今回は、私が今も繰り返し読んでいるこちらの本を紹介したいと思います。
2015年に発売された『マイケル・ジャクソンの言葉』。
この本を発表したのは「アースデイwithマイケル」という日本のファン団体。
チャリティイベントでマイケルの歌やダンスを披露したり、環境保全活動や農業体験、福祉施設の訪問などを行ってます。
マイケルが生前訴えてきた平和へのメッセージを継承すべく、SNSでメンバーを集めて活動しておられるんだとか。
King of Popの100の言葉
この本は、過去のインタビューや歌の歌詞・著書・スピーチなどで、マイケルが遺した言葉の数々を解説付きで紹介したものです。
音楽評論家の吉岡正晴さんが監修を務めてて、マイケルをよく知らない人・初めて彼の音楽に触れた人にとっても分かりやすい内容になってます。
もちろん、根っからのマイケルファンも一度は読んでおきたい名言集。
心に響く言葉と共に、挿絵として素敵なイラストも盛り込まれてて、パラパラっとめくるだけでも楽しいんです。
参考までに、今回は私が特に印象に残った言葉をいくつか紹介していきます。
地球環境・平和に関すること
僕らは皆、変わることができる
(We can be varied)
出典元:アースデイwithマイケル『マイケル・ジャクソンの言葉』
これは1996年、ワールド・ミュージック・アワードのパフォーマンスでの言葉です。
披露した曲は、自然破壊の惨状を訴えた「Earth Song(アース・ソング)」。
没後に公開された映画『THIS IS IT』の中でも歌われてましたね。
「1分ごとにフットボール場6個分の面積の熱帯雨林が焼かれている」という地球環境の現状。
こういうことを聞くと、「もう世の中終わりだね」って諦めちゃう人も多いと思うんです。
そうして、問題を改善するための行動をどんどん先送りにしてしまう。
だから状況もますます悪くなっていく。
でもマイケルは、人間はこの現状を変えることが出来ると訴え続けました。
変えられる力が自分達にはある。
だから、今から出来ることを始めなければいけない、と。
「誰かがやってくれるでしょ」と変化の時期を待ったり、「どうせ自分には無理」と諦めることは誰にでも出来ますよね。
でも、そうしてる限り何も変わらない。
自分から変わろうと行動していかないと、結果自分を苦しめることになるんだな、と、私もこの言葉を読んで痛感しました。
子供達の問題に関すること
悪いことばかりじゃないから、じっとその場で好機を待つんだよ
(When you sit there addressing,counting your blessing,biding your time)
出典元:アースデイwithマイケル『マイケル・ジャクソンの言葉』
2001年のアルバム『INVINCIBLE(インヴィンシブル)』に収録されている「The Lost Children(ロスト・チルドレン)」の歌詞の一節です。
これ、私もすごく好きな曲なんですよ。
最初聴いた時「なんて綺麗なメロディーなんだろう・・」と感動してしまって。
この曲は問題を抱える家庭の中で育ったり、虐待やネグレクトの被害を受けている子供達について歌ったものです。
「世界中の苦しんでいる人を助けたい」という思いで、生涯たくさんの支援活動を行っていたマイケル。
音楽の中にもその意志が表れてて、本当に献身的で優しい人だったんだな、と思います。
私も彼の信念にすごく影響を受けました。
「自分もこうやって誰かを支えられる人になろう」って。
「悪いことはずっと続くわけじゃない。
だから苦しくても、生きることを諦めないで欲しい」
この曲にはそんなメッセージが込められてます。
パフォーマンスに関すること
世界最高の教育とは、達人たちの仕事を垣間見ること。
(The greatest education in the world is watching the masters at work)
出典元:アースデイwithマイケル『マイケル・ジャクソンの言葉』
マイケルって、デビューした時期がめちゃくちゃ早かったんですよね。
ジャクソン5のリードヴォーカルとして、バンドに加わったのが5歳。
小さい頃から音楽シーンに飛び込んでたので、20代の頃にはもうベテランだったわけです。
デビューして間もない子供時代のマイケルは、よくソウルミュージックのショーに出演する際、先輩アーティストのパフォーマンスをステージ裏から見ていたといいます。
カッコいいダンスのステップだけじゃなく、どんなことをすれば観客にウケるのかといったことや、効果的な照明の当たり方まで。
そういったステージで人を惹きつける方法を、目で見て学習していたんだそう。
この経験が後々、彼の有名なパフォーマンスを生み出していくことになったんです。
実は私も小さい頃から、音楽や演劇のプロと接する機会が多かったんですよね。
だからこの点はよく分かるなと思って。
素晴らしい人達から受ける影響ってすごく大きなもので、生き方や今の表現活動に繫がることをたくさん学べました。
一流の人やものから学んだことは、自分にとって一生涯の財産になると思ってます。
啓発・教育に関すること
僕は本が大好きなんだ。
もっと多くの人に本を読んでもらえるよう勧めたいな。
(I love to read.I wish I could advice more people to read)
出典元:アースデイwithマイケル『マイケル・ジャクソンの言葉』
子供の頃から多忙で、ほとんど学校に通えなかったマイケルは、コンサートの合間に家庭教師を同行させて勉強してました。
そこで彼が教わったのが、読書の大切さ。
大人になってからも、マイケルは本を通して教養を得ています。
もちろん、自分の子供達にもたくさんの本を与えて、読み聞かせの時間も大事にしてました。
だから目立った学歴がなくても、これだけ強い影響力を持った人にはなれるっていうことですよね。
そう考えると、本ってすごいなと思うんです。
それまであまり読書をしてこなかった私も、マイケルのファンになってからは、一日の中で必ず本を読む時間を作るようになりました。
自分の価値観や視野も広がるし、新しい発見もあるし、読書は本当にいいことづくめ。
私にとっての支えでもあり、もっといろんな人に伝えたい言葉でもあります。
生き方に関すること
“偏見”は“無知”である。
(Prejudice is ignorance)
出典元:アースデイwithマイケル『マイケル・ジャクソンの言葉』
「あの人変だよね」「おかしいね」
そんなふうに言われた経験、もしくは言ってしまった経験、あなたにはありませんか?
そう口にする人の多くは、大抵相手のことをよく知りません。
ろくにその人のことを知りもしないのに「変わってる」と決めつけて、根拠のない噂を流したり攻撃したりする。
マイケル自身も、この偏見に長い間悩まされたのは皆さんご存じかと思います。
それで名曲「Black or White(ブラック・オア・ホワイト)」のミュージックビデオの中で訴えたのが上記の言葉です。
見かけや表面的な部分だけを見ても、その人を判断することは出来ない。
内面をちゃんと知ろうとする姿勢を持ちたいですね。
まとめ
世界中でその名前を知らない人はいないほど、エンターテイナーとして輝き続けたマイケル。
その成功は、自分を極限まで高めていく強い向上心と、傷ついた人達の力になろうとする誠実さの上にあったんだと、私もこの本から改めて分かりました。
彼が素晴らしいのは、その精神を生涯に渡って貫き通したこと。
今も多くの人の心を掴んで離さないのは、歌やダンスがすごいだけじゃなくて、彼の心の温かさに魅了されるからだと思うんです。
彼が命を懸けて伝えてきたメッセージを、私もこれから受け継いでいきたい。
そしてファンはもちろんのこと、そうでない人も是非この本を手に取って、“人間”マイケル・ジャクソンを知ってもらえたらと思ってます。
安音でした、チャオ♪

