安音です♪
ちょっと前の話になってしまうんですが、今年の3月末、知人に頼まれてイベントのPA(音響)をやってきました。
カフェでお芝居を上演するから、その音出しをして欲しいと。
私も子供の頃、ミュージカルを習っていたから分かるんですが、音響って本当に責任重大なんですよ。
何かミスすると作品の世界をぶち壊すことにもなりかねないので、役者と同じくらい演出家の先生に怒鳴られてました(汗)
裏方とはいえかなり神経を使う作業です。それをやって欲しいと言われてしまって。
初めてのことで内心不安でしたが、他に頼める人がいないとのことだったのでしぶしぶOKしました。
「楽しんでやってもらえればそれでいい」
そのお芝居っていうのが即興喜劇で、ほとんど全部の内容をアドリブでやるものだったんですね。
セリフが書いてある台本と言えるようなものはなくて、簡単なお話の流れが一通り書いてあるだけだったんです。
だから「もし音出しを間違えても、役者さんが即興でカバーしてくれるから大丈夫!」と言われて^^;
とはいっても、私、実はかなりの完璧主義者なんですよ。
何事もつい「ちゃんとやらなきゃ」「完璧にこなさなきゃ」と考えてしまうタイプ。
だからこの時も、リハーサルの段階から「失敗しないようにしなきゃ!」と堅くなっていたんです。
事前打ち合わせで内容や音出しのタイミングを必死に頭に入れて、ズレのないように機材のボタンを真顔で押す私(コメディなのに)。
まあ、そのためほとんどミスすることはなく、「完璧じゃないか!」と役者さんにも言われて一安心しました(笑)
ただ本番直前、その役者さんが私のところに来て、こんなことを仰ったんです。
「間違えても全然構わない。
何があっても、出演者と同じように楽しんでやってもらえればそれでいいから♪」
そう言われて、すごく気持ちが楽になりました。
結局本番も楽しむというよりは終始マジメに頑張ってしまったんですが(苦笑)
でも、なんだかそれまで忘れかけていた大事なことを教わった気がします。
「そうか、完璧にやることじゃなくて、楽しむことが一番大切なんだ」って。
完璧にやろうとするから不安になる
完璧主義の人って、上手くいったことにはなかなか目を向けられないことが多いです。
例えば100%のうち90%、ほとんど上手くいった時も、残りの10%のほうが気になっちゃうんですよね。
私もまさにそうで、ちょっとしたミスを後々まで引きずってしまう性格でした。
でも「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い込んでばかりいると、だんだん辛くなってきます。
向上心が強いのは悪いことではないけれど、上手くいかないことがずっと気になって、精神的に疲れてしまうんです。
何事も完璧にこなそうとしてばかりいると、「もし失敗したらどうしよう」と不安にもなる。
だから、目の前のことを楽しめる余裕がなくなってしまうんですよね。
マジメに頑張るのも大いに結構だと思います。その分失敗するリスクはいくらか回避出来るわけですし。
でも、完璧を追い求めていつまでも満足出来ずにいると、余計なプレッシャーや不安まで抱えてしまう。
自分を追い込んでまで頑張るって、一見カッコよく見えるけど、やっぱりちょっと疲れるな・・って思いませんか?
自分が心地良く感じる程度に頑張る
今回出会った役者さんの言葉で、私も自分の頑張り方を見直してみようかな、と感じました。
完璧を目指しすぎて、作品創りそのものを楽しむ、ということを忘れていたことに気付いたんです。
ただまあ、完璧主義の人がいきなりそれを手放そうとしても難しいですよね(-_-;)
人目が気になると「ちゃんとしなきゃ」と感じるものだし、上手くいったことと上手くいかなかったことじゃ、後者のほうがやっぱり心に残ってしまう。
でも、そうやって追い詰めてしまったら自分の心が可哀想だと思うんです。
だから力が入りすぎてると感じたら、少し緩めてみてはいかがでしょうか。
ダラけすぎるのも良くないですが、完璧って一度目指してしまうと本当にゴールが見えません。
「もうこのくらいで大丈夫かな」「このへんが一番気持ちいいな」と思える程度にやれば十分。
常に自分が心地良くいられる状態を保っていければ、そんなに無理しなくても楽しく頑張れると思います。
何かをする時はたまに立ち止まって、頑張りすぎていないか、楽しめているかを考えてみましょう。
自分自身のケアも忘れないようにしていきたいですね!
安音でした、チャオ♪
