安音です♪
先日発売になった『ジョジョリオン』最新刊。
2011年にスタートした『ジョジョ』第8部もついに20巻に到達ですね。
↑今回のカバーは、普段と違うボーダーの服を着こなして、海岸?を歩く定助と康穂ちゃん。
その頭上でデカデカと定助のフラッグを掲げる「ソフト&ウェット」。
恐らく、いろんな思いあってのこのイラストなんじゃないかなぁ・・と思いました。
20巻、そして震災から8年。
今作の背景には常に震災があるし、そこから這い上がっていく人達へのエールも込められているわけで。
傷ついたところから前を向く姿勢が、真剣な定助の表情に表れてると思います。
作者コメント
座薬を入れる時、荒木先生のお父さんも、病院の看護師さんも、なぜか先生ご自身に入れさせてくれなかった・・というお話( ̄▽ ̄;)
子供ならまだしも、大人になってから他人様にお尻見せるのはやっぱり抵抗ありますよね~。
恥ずかしながら、私も便秘の時にトイレで一人イチジク浣腸注入したことがありまして。
でもそんなに難しいとは思わなかったけどなぁ。
まあ、先生の場合はそれだけ愛されてるっていうことなんじゃないかな?と前向きに考えておきます^^;
各話感想(未読の方はネタバレ注意)
#079 ドクター・ウーと目醒める3枚の葉っぱ その①
今回タイトルがやたらオシャレですね。
本編の内容そのまんまではあるんですが。すごく好みです、こういう比喩的(?)なタイトル。
さて、前回自身の石化を治療するため、TG大学病院の整形外科医・羽伴毅のもとを訪れていた密葉さん。
2億円もするという特別な治療を受け入れたその身体は、中に侵入した無数の破片によって操られていました。
生理痛で同じ病院に来ていた康穂ちゃんもまた、その破片によってダメージを受け、診察室に閉じ込められてしまいます。
これはまさに羽先生のスタンド能力。
自分の身体を細かな破片状にして動かし、その状態で相手の体内に入ることも出来るみたいです。
モノローグにあるように、中学時代の康穂ちゃんを襲った髪留めと少し似てますね。
「岩人間」「岩動物」であるという以外に関係があるのかは分からないけど、たまたまなのかな?
密葉さんの指先から飛び出した羽先生の破片は、康穂ちゃんのパンティーをこじ開けて彼女の体内にも侵入!
いやちょっと羽、同じ女性としてこれは許せませんよ。
いくら『ジョジョリオン』にエロスが多いからって・・
(もしかして冒頭の荒木先生のコメント、この描写と何か関係があるんじゃあ?苦笑)
ともかく「ペイズリー・パーク」を駆使して(目に注射は本当に痛そう・・汗)、なんとか診察室の外に出た二人。
そこで密葉さん、自分が妊娠しているという衝撃の事実を康穂ちゃんに打ち明けます。
つまり、今回の治療で「ロカカカ」の実を食べた彼女が「等価交換」したものというのは・・
自分の身に何が起きているのか、羽先生に何をされたのかを突き止めるため、密葉さんもついに自身のスタンドを発現。
これまた秀逸なデザインですね~!たくさんの矢印が付いたローブのようなものを纏ったビジョン。
個人的に、好きなスタンドデザインNo.1は5部の「ブラック・サバス」なんですが、それに匹敵するくらい好みです。カッコいい!
#080 ドクター・ウーと目醒める3枚の葉っぱ その②
病院から出ようとする康穂ちゃんと密葉さんを、破片となった状態で追いかける羽先生。
彼の目的は自分に必要な「お金」と「情報」。
そのために、密葉さんの身体を利用しようとしていました。
彼女の息子であるつるぎちゃんがスタンド使いということも、彼の能力についても知っている。
以前から密葉さんに取り付いて、東方家の様子を探ってたっていうことですね。おぞましいなぁ・・
追い込まれた状況の中、密葉さんは自身のスタンド「アウェイキング・Ⅲ(スリー)リーブス」を発動!
“Ⅲリーブス=三つ葉(密葉)”ってことか。
今回もやっぱり名前に「キング」が付いてます。
手から矢印を出現させて、対象の物質やエネルギーをその方向へ移動させる能力。
自分自身を動かすことも出来るし、ベクトル状にバリアーを張って、相手の攻撃を避けることも出来る。
なかなか応用効きそうなスタンドですね。
#081 ドクター・ウーと目醒める3枚の葉っぱ その③
トビラでは岩人間(岩生物)の解説と羽先生のプロフィール、そして彼のスタンド「ドクター・ウー」について解説されてます。
岩人間は健康・長命のため、羽先生も実年齢は恐らく70歳くらいとのこと。そうなんだ!?
ちなみにスタンド名はスティーリー・ダンの楽曲が元ネタなんですね。
密葉さんが石化した頭皮と「等価交換」したものは、やはり彼女の中にいた胎児でした。
しかも羽先生、「14週目の胎児の中絶は合法。だから別にいいでしょ?」というようなことを平然と言い放つ。
これはプッツン来るわ・・医者とは思えないくらい本当にゲス野郎だわこの人。
自分はこれまで患者の“治したい”という「願い」を全部叶えてきた。
「ロカカカ」による「等価交換」は公益だし、公益は「悪」ではない。公益ならどんな「秘密」もゲス行為も許される。
羽先生はそう口にしました。
言われれば確かにそれもそう。「等価交換」は全部自己責任ですからね。
でも人の命をこんなふうに利用するのは、理由が何であれとても許されることじゃない。
そんな彼に激怒した康穂ちゃんと密葉さん、「アウェイキング・Ⅲ(スリー)リーブス」と医療用テープによって、羽先生の行動を完全に封じちゃいました。
まさしくゴミのようにテープにベタベタ貼り付けられて、ポイっと捨てられる情けない構図、シュールだなぁ・・(苦笑)
#082 ドクター・ウーと目醒める3枚の葉っぱ その④
羽先生に操られた影響で、治療の際の記憶が曖昧になってしまった密葉さん。
自分が何をされたのかを思い出すため、再び康穂ちゃんと共に産婦人科の診察室へと向かいます。
「ペイズリー・パーク」で診察室の奥に潜入してみると、そこにあったのは大量に栽培された「ロカカカ」。
降りかかる「等価交換」のリスクを物ともせず、密葉さんは石化してしまった胎児を救うためにその実を口にしました。
ところが、その実の中にはまたしても羽先生の破片が!
密葉さんに外に捨てられた後、水道管を伝ってなんとか戻ってきたようで、再び彼女の身体と意識を乗っ取ってしまいます。
羽先生曰く、この部屋は「ロカカカ」の研究実験室(ラボ)。
「ロカカカ」にはウイルスや細菌を退治する力がないため、それを可能にするための施設なんだとか。
しかも作ったのは、吉良(=定助)の母親であるホリーさん!!
・・とすると、ホリーさんは何のために「ロカカカ」の効力を高めようとしてたんだろう?
単純に考えたら自分の病気を治すためかもしれないけど、そもそも彼女が「ロカカカ」を知ってるということは、岩人間のことも何かしら知っていて、裏で繋がっていた可能性もある。
またさらに謎が増えてきたなぁ・・(汗)
自分の破片で「ロカカカ」の実をバラバラにし、二人に襲い掛かる羽先生。
そんな絶体絶命のピンチを救ったのは、我らが主人公・定助でした!
これ、なんかすごく珍しい展開ですね。
他の作品じゃよくあることかもしれないけど、どこからともなく助っ人参上って、『ジョジョ』じゃほとんど見られないと思ってたので^^;
「ソフト&ウェット」によって、しゃぼん玉に封じ込められた羽先生の破片。
一緒に混ぜていた医療用のセメントによって、彼の頭部は完全に固められてしまいました。
今度こそ再起不能かな?
ちなみに「ロカカカ」を食べた密葉さんが胎児と交換したものは鼻。
でもすごく安堵した表情を浮かべてます。
最初は自分自身の美しさばかりを突き詰めていた彼女も、子供が関わるとなると話は別。
すっかり母親としての顔になってるのが印象的でしたね。
ということで、「ドクター・ウー」戦、これにて終結!
密葉さんが動き出したことで、今回も盛りだくさんな展開になりました。
そして、合間には康穂ちゃんの元カレの登場も。
ホリーさんの謎も含め、さらに人間関係に影が差していきそうな気がしますが・・
次回も楽しみに待ちましょう(*´ω`*)
安音でした、チャオ♪

