安音です♪
現在日本でも大ヒット上映中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』。
私も昨日、やっと観に行ってきました。
伝説中の伝説のロックバンド・クイーンの活躍と、そのリードヴォーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた物語ですね。
フレディの命日である11月24日に行けたらいいな~と思ってたんですが、どうしても都合がつかなくて。
なので、翌25日に劇場へ足を運んできました^^;
最初はよくある伝記映画だと思ってた
まず、クイーンの音楽を知らない人って恐らくいないと思うんです。
バンドやメンバーの名前は知らなくても、曲だけは絶対どこかで聴いたことがあるはず。
私も子供の頃はその一人で、バンド自体はよく知らなかったけど「We Will Rock You」は知ってました。
だから高校時代、テレビの音楽番組でクイーンの特集をたまたま観て、「あの曲ってこの人達のものだったの!?( ゚Д゚)」って衝撃を受けたんです。
だってイントロの「ドン・ドン・パン♪」のリズムを聴いただけで、みんな何の曲か分かるくらい有名じゃないですか。
他にも、「フラッシュ!アーアー♪」のフレーズで有名な「Flash(フラッシュのテーマ)」とか。
そういった「どこかで耳にしたことのある曲」をたくさん手掛けていたのがこのバンドだった。
それを知って、私もクイーンの音楽をよく聴くようになりました。
ただ実は今回の作品、観に行こうかどうか最初すごく迷ったんです(汗)
クイーンは好きだけど、よくありがちな、変に誇張されてるような伝記映画だったりしたらどうしようと。
ところが、今更説明するまでもない巷での人気ぶり。
そして、Twitterに溢れる「感動をありがとう!」的なレビューを見て、これは単なる伝記映画ではなさそう、とますます気になっちゃいました。
予定の2日前になって、思い切ってチケットを予約。
結論から言うと、本当に行って良かった。
いや最高でした。
最高すぎて泣いて帰ってきました。
お金をかけて観て、ここまで良かったと思えた作品は久し振り。
ということで、この興奮冷めやらぬうちに感想をまとめておきます。
一部ネタバレもございますので、閲覧の際は十分ご注意くださいm(__)m
感想と注目ポイント
オープニングからして衝撃
まずこれから観に行かれる方、時間厳守です。
上映開始時間までに必ず中に入ってください。
どうせ最初予告でしょ~?と呑気してちゃダメ、絶対。
ド頭、20世紀フォックスのロゴが出てくるオープニングから度肝抜かれるからです。
「えぇぇー!!?( ゚Д゚)」ってなるからです。
まさかのまさかでしたね・・
「パンッパカパーン♪」っていうあのファンファーレから、もう物語がスタートするんですよ。
なので、お早めにお席にお着きください。
あと、劇中の音楽はほとんどがクイーンの楽曲なんですが、冒頭で流れるのが「Somebody to Love(愛にすべてを)」。
これ、フレディが一番好きだったっていう曲なんですよね。
歌詞の内容もまた深い。
この時点で既に涙腺が危なくなって、しばらくTOHOシネマズのちょびっとチキンに手をつけるのも忘れてました。
キャラクターとキャストについて
こういう作品って、ホンモノとの容姿の違いがどうしても気になっちゃうじゃないですか。
ファンの人達からしたら特に。
まあ、本人でない人に100%本人の要素を求めるのは酷だと思うんですが、今回は皆さん予想以上に似てらっしゃった(笑)
なんと言っても、今作はメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーも製作に携わってますからね。
パンフレットにも載ってますが、この2人もキャストに関しては絶賛してます。
(ブライアンはカメオ出演もしているとのことで探しながら観たんですが、私は分からなかった・・)
▼▼以下、メンバー4人の印象それぞれ▼▼
フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)/Vo.
本作の主人公であり、誰もが認める永遠のスターであり、天性の歌声の持ち主。
そんな彼の生き方や内面がどう描かれるのか、どんなふうに演じているのか、期待と不安半々くらいで観始めたんですが・・
フレディでした。
特徴的だった歯をはじめ、顔はメイクで作ったとのこと。
それだけじゃなく、ステージ上での仕草や動きも含めて、確かにフレディがそこにいた。
もちろん、ラミ本人のプレッシャーは相当なものだったと思います。
他のメンバーに関しても同じことだけど、あのフレディ・マーキュリーそのものになれる人がいるわけない。
世界中どこを探してもきっといない。
それでも、重圧を跳ね除ける見事な演技を見せていました。
歌声に関しては、フレディ本人のものが一部使用されてるんですが、それも相まって彼と一体化してるようでしたね。
本当に素晴らしかったです。
(2019年3月追記)
ラミさん、この作品でアカデミー主演男優賞に輝きました。
おめでとうございます!
ブライアン・メイ(グウィリム・リー)/Gt.
頭も良くて(クイーンはみんなインテリだけど)、メンバーのお兄さん的存在のブライアン。
演じたグウィリムは、現場で本人からも「鏡を見ているような気になった」とお墨付きをもらったそうです。
個人的に、特にカッコいいと思ったのは「Bohemian Rhapsody」間奏ギターソロのレコーディング場面。
もともと私も、この部分大好きだったんです。
フレディの盛り上げを受け継いで、歌うように入り込んでくるブライアンのソロ。
今作でも、ロックな情熱を一心に傾けた演奏にシビれました(≧▽≦)
ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)/Dr.
いやーかわいかったなぁ(笑)
金髪イケメンドラマーのロジャー。
私も彼のルックスに魅せられた人間の一人です。
その上、ドラムだけじゃなく歌も上手だし、ギターも弾けるし、本当は優秀な歯医者さんにもなれた人。
なんて恵まれた人生送ってるんだ・・
調子が良くて自由奔放な彼は、観ていて微笑ましい場面が多かったですね。
ちょっと熱くなりやすいのが玉にキズ、といったところでしょうか。
曲のことでメンバーと揉めた時、近くにあったコーヒーマシンをブン投げようとしたのには笑ったw
ジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)/Ba.
ディーキーはマイペースだけど、芯がしっかりしていて、穏やかな性格のベーシスト。
バンドに入った経緯が彼だけバッサリ省略されるなど、扱いが若干可哀想な気がしないでもないですが(笑)
その分、終盤で感情がフッと表に出る場面が印象に残りました。
あそこでもらい泣きしたと言っても過言ではない(;_;)
ちなみに、彼の作った曲で私が特に衝撃を受けたのが「Another One Bites the Dust(地獄へ道づれ)」でした。
1980年、クイーン初の全米No.1に輝いたヒット曲。
(ジョジョ4部に出て来る「バイツァ・ダスト」の元ネタですね)
「何このベースカッコよすぎでしょ!」って一気にハマったのを覚えてます。
作品の中でも、この曲の制作場面が少しだけ出てくるけど、やっぱりカッコよかった♡
聴いて楽しい、観て楽しい作曲過程
作曲やレコーディングのシーンは、おなじみの名曲が次々と登場するので、ファンとしては観ていて本当に楽しかったです。
あの曲がどんなふうに作られていったのか、どんなアイデアが飛び交っていたのか。
あくまでも映画の中の話ですが、裏側を観られるのが嬉しいところ。
ブライアンがスタジオにいた人達全員を集めて、「We Will Rock You」のイントロを作っていく場面なんか、一緒に混じって手足鳴らしたくなっちゃったし(笑)
このバンドのすごいところは、メンバー全員が作詞作曲出来るということ。
しかも、上で紹介したようにみんな個性はバラバラなのに、完成すればそれはたちまち「クイーン」としての曲になる。
その個性の強さ故、時にぶつかり合ったり、擦れ違ったりすることは当たり前。
作中でもしょっちゅうケンカしてます^^;
決して一筋縄ではいかないこともたくさんある。
でもだからこそ、他の何者でもない唯一無二のサウンドが出来る。
彼らの場合は、メンバー全員が自分の表現したいものを全身全霊で曲にぶつけているから、多くの人に愛されるんだなと改めて思いました。
人生を教えてくれるフレディのセリフ
終盤、フレディがメンバーに自分の病気を打ち明ける場面。
このシーンの彼のセリフに心打たれた人は多いはず。
私も、必死にハンカチを握り締めながら観てました。
名前を変えてまで隠したいと思っていた生い立ち。
複雑な恋愛関係。
トップに立つが故の周囲との衝突。
彼の人生は、自分の存在価値に悩み、孤独に苦しみ、ひたすら居場所を探すようなものだったんですね。
そして、残された時間が少ないことを知ったフレディは、自分が何のために生まれてきたのか、自分にとって大切な場所はどこなのかに気付きます。
愛してくれる人達のため、パフォーマーとして人生の全てを捧げる。
そんな美しい彼の姿に感極まって、涙が堪え切れませんでした・・
※ちなみに、実際にフレディの病気が発覚したのは、もうちょっと後になってからのことですね。
基本、史実に合わせて構成されている今作ですが、ここが大きく違うところでしょうか。
ライヴ・エイド再現、観るならIMAXがおすすめ!
キャッチコピーにもなってる「最後の21分間」は、1985年7月、ウェンブリー・スタジアムで行われたチャリティイベント、ライヴ・エイドのパフォーマンス。
このシーンのためにも、全力でIMAXでの鑑賞をおすすめします。
私も今回、初めてIMAXの劇場に入ったんですが、音響がリアルすぎて、本当にライヴ会場にいるかのような感覚に。
お金は通常より500円ちょっとかかるけど、その分、すごく臨場感のある音で曲を楽しめます。
そんなライヴ・エイド。
1曲目はこの作品のタイトルでもあり、フレディが魂を込めて作った「Bohemian Rhapsody」。
ピアノのイントロが始まって、また涙腺が崩壊・・
何回泣かせるんですかもう。
だって改めて聴いてみると、歌にも声にも曲にもパフォーマンスにも、全部彼の人生が詰まってるんです。
苦しかったことも、悩んだことも全部。
絶望したり、傷つけられたこともあった。
でも、自分はこの仲間に出会えた。彼らと共に全てを乗り越えてきた。
そして今、自分達は頂点に立っているんだ。
最後にその思いの全てを捧げた「We Are the Champions(伝説のチャンピオン)」は本当に圧巻です。
本当に圧巻です。
(大事なことなので2回言いました)
この曲がこんなに胸に刺さってきたのは初めてかもしれない・・
そこからずっと泣きっぱなしで、タートルニットの襟がビショビショになりました。
「私は今までクイーンの何を聴いてきたんだろう・・」とちょっと反省もしつつ( ̄▽ ̄;)
改めて彼らのすごさ、人間としての魅力に圧倒されっぱなしの21分間でした。
ちなみに、エンドロールではラストを飾るに相応しいあの曲が流れるので、最後まで席は立たないでくださいね。
【結論】みんな早く観に行ってください
ということで、控えめに言っても本当に良かった。
もうそれしか言葉が出てこなくて、帰路でも「Somebody to Love」がずっと頭の中でリピート(笑)
観に行こうかどうしようか、まだ迷ってらっしゃる方、大丈夫です。
行かなくて後悔することはあっても、行って後悔することはない作品なので。
「DVDでいいよ~」っていう気持ちも分かりますよ。
分かりますけど!
これは一度でも、劇場の迫力ある音で楽しんでおくことをおすすめします。
少しでも興味のある方は、お早めに足を運んでみてくださいね。
クイーンの曲よく知らないし、ちょっとでも予習しておきたいな~という方は、サントラが発売中なのでこちらをチェックしておきましょう。
安音でした、チャオ♪

