安音です♪

 

私は一応音大卒で、作曲を専攻してました。

現在はアマチュアのミュージカル劇団のスタッフとして、舞台音楽の作曲や演奏をしたり、歌の指導をしたりしてます。

 

 

で、歌を歌ったり演奏をする時に用意しなきゃいけないのが楽譜

 

最近はパソコンで誰でも作れるようになりましたね。

私も人に歌ってもらう曲の譜面は専用のソフトで作って渡します。

 

 

デジタルで作られた楽譜のいいところは、なんと言っても見やすいということ。

 

ただ、急いで楽譜を作らなきゃいけない時に、パソコンを起動させてソフトを立ち上げて、音符やテキストを一個一個打ち込んで・・ってやってると結構大変です。

しかも印刷した後にミスが見つかったら、またパソコンを立ち上げて修正しないといけないし(汗)

 

 

なので、急を要する時や自分で作曲をする時は、私も手書きで譜面を作ります。

 

手書きの音にはその人の人相も表れるので、デジタルにはない温かみがあるというのもいいポイント。

私が親交のあるプロの作曲家さんやピアノの先生でも、「楽譜は手書き」という方は意外にたくさんいらっしゃいます。

 

 

そこでこの記事では、私が音大で学んだ楽譜の書き方や、今まで見てきた作曲家直筆の楽譜をもとに、「譜面を書く時にはこれがあると便利」というアイテムをご紹介。

これから自分で楽譜を書いてみたい、という方の参考になれば嬉しいです(*´ω`*)



手書きでの楽譜作成に使うもの

①五線譜

当然、まずはこれですね。

 

でも、五線譜なら何でもいいというわけじゃありません。

演奏する人が見やすいサイズのものを選ぶ必要があります。

 

 

よくホームセンターで売られてるのは、B5のノートタイプやルーズリーフ。

ただ、サイズが小さいと楽譜がゴチャゴチャして、書く側も見る側も大変なんです。

 

私も小さいサイズの譜面に書くと、スペースが足りなくてストレスを感じてしまうことがありました。

 

 

なので、

  • 1ページ10段か12段
  • サイズはA4かそれより少しだけ大きめのもの

を選ぶと◎。

 

 

演奏用にしっかりした楽譜を作りたい場合は、もう少し丈夫な紙の五線譜に書くのがおすすめです。

 

ただ、作曲の際にアイデアを軽く起こしたり、簡単な譜面を作る程度であれば、B5サイズのノートでも全然構いません。

②Bまたは2Bの鉛筆

鉛筆で書かれた曲の譜面

譜面の下書きをしたり、自分用に音をメモしたりする時に使います。

↑私も新曲を作る時は、こんなふうに鉛筆で五線ノートに走り書き。

 

「シャーペンじゃダメなの?」という声もありそうですが、シャーペンは薄いので、鉛筆に比べて音符が見えにくくなっちゃうんです。

なので、鉛筆を使ったほうが簡単に見やすく書けます。

 

 

HBだと芯が硬くて薄いので、Bもしくは2Bのものがベスト。

鉛筆の先は音符が書きやすいように、尖らせずに少し丸くしておくといいですよ。

③黒のサインペン

清書する時は、音符がよく見えるようにサインペンで書いていきます。

細めの芯と太めの芯、両方ついてるものだと細かいところも書きやすいですね。

 

インクに関しては私の経験上、出来れば油性がベター。

大学時代、水性のペンで書いた楽譜が、雨に濡れて滲みまくったことがあるからです(涙)

④黒のボールペン

楽譜の中のテキストや、細かい部分を書く時に用意しておくと便利。

 

全部サインペンで太く書くと見づらくなるので、縦線やアーティキュレーションは細いラインで書いておくとメリハリがつきます。

サインペンで書かれた譜面

こちらも、出来るだけ滲みの少ないものを選ぶのがおすすめです。

⑤定規

ラインが斜めだったり、歪んだ譜面ってすごく見にくいですよね。

なので、定規を使ってまっすぐ丁寧に書きましょう。

 

縦線だけでなく、クレッシェンド(<)・デクレッシェンド(>)のラインや、「rit._ _ _ 」といったテキストも、定規を当てて書くと綺麗に仕上がります。



最後に

簡単に紹介してきましたが、私が普段使ってるのはこんなところです。

 

これらのアイテムは必要最低限のものなので、ご自分の作業工程を見ながら、その他にあると便利なものを揃えてみていただければと思います。

 

▼▼楽譜を書く時のポイントまとめ▼▼

  • 五線譜のサイズは自分が書きやすく、演奏者も見やすい大きさのものを
  • 下書きの時はBか2Bの鉛筆を使うのがおすすめ
    (音符の玉が書きやすいように、先は尖らせない)
  • 線はしっかり定規を使って書く

譜面は丁寧に、正確に書く!

アナログにしろデジタルにしろ、譜面を書く上で大切なのは、楽譜をもらった側の気持ちを考えること。

 

自分一人のために楽譜を作るのであれば、そこまでこだわる必要はないです。

でも、他の誰かに見てもらうのであれば、その人が演奏しやすい譜面にしないといけません。

 

 

もし「この曲演奏して欲しいんだけど」とパッと楽譜を渡されて、それがものすごく見づらいものだったらどう思いますか?

 

強弱記号もざっくりとしか書いてない。

スラーなのかそうじゃないのか、ブレスはしていいのか、アーティキュレーションもちゃんと書かれてない・・

 

恐らく、どう演奏したらいいか戸惑いますよね。

 

 

読みにくい楽譜は、演奏すると曲自体が汚いものになってしまうんです。

 

しかも、譜面を見る演奏者に対しても失礼。

何が書いてあるか分からない楽譜は、そもそも演奏の仕様がないですよね。

 

なので手書きの譜面も、デジタルと同じように、見やすく分かりやすく作ってあげましょう。

もちろんミスのないように!

 

 

音の一つ一つを丁寧に書いて、綺麗な曲に仕上げていってみてくださいね(*^^*)

 

安音でした、チャオ♪