安音です♪

 

前回突然企画してしまった、『ジョジョ』アニメサントラのおすすめナンバーピックアップ。

いよいよ第3部「スターダストクルセイダース」に入っていきます。

 

あくまでも私個人の好みをもとにお届けするレビューですので、参考になるかどうかは別ですが・・

「付き合ってやるか」という方はどうぞ。

 

BD特典のサントラは持ってないので、単品発売のCDに入った楽曲のみの紹介とさせていただきます。



O.S.T Stardust Crusaders[Departure]

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』オリジナルサウンドトラック Stardust Crusaders[Departure]

3部は分割4クールと長かったので、サントラも前半と後半の2枚発売されてます。

まずは1枚目のCDから。

 

今作は日本からエジプトまで、仲間と共にいろんな国を旅していくロードムービー。

そのため、音楽も彼らの旅と戦いを盛り上げるいろんなテイストの楽曲が揃ってます。

 

 

今回の作曲は、私も大変尊敬している菅野祐悟さん。

 

アニメだけじゃなく、『半分、青い。』『謎解きはディナーのあとで』『アマルフィ 女神の報酬』など、数々のドラマや映画の音楽を手掛けておられますね。

まさに日本の劇伴のエース」とも言えるお方。

トラック23 スターダストクルセイダース

本作のメインテーマ的な楽曲ということで、まずはこちら。

主人公・承太郎のオラオララッシュ炸裂時によく流れる、いわゆる処刑用BGMです。

 

ブックレットに掲載された作曲者・菅野祐悟さんへのインタビューでも、「この曲に一番思い入れがある」と語られています。

 

 

さらに、

「この曲の一撃で、スタッフ全員を納得させたい」と思っていて。
この曲に僕の考える第3部の全部を詰め込んだので、「第1部、第2部とは繫がっていても全然違うストーリーですよ」とか「みんな第3部楽しみにしてたでしょ?」とか(笑)、そういう想いを全て込めています。

僕の考える『ジョジョ』らしさをこの1曲で表現させて頂きました。
ですので、これが思い入れのある曲であり、苦労した曲であり、一番聞いてほしい曲ですね。
出典元:『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース O.S.T[Departure]』ブックレット

とのことです。

 

 

あの「スタープラチナ!」という小野大輔さんの承太郎ボイスと共に、冒頭からスタンドが飛び出してくるかのような勢い。

そして、中盤でアドリブ合戦を繰り広げるサックスとギター・ピアノがめちゃくちゃカッコいいですね^^

トラック4 炎の呪術師

3部はキャラが多いこともあって、敵も味方も個々のテーマソングが綿密に作られてます。

 

その中で、私のお気に入りはまずこの曲。

アヴドゥルさんのテーマです。

 

いいですね~。アラブ音楽を貴重としたエスニックな感じがまさに彼にぴったり。

 

 

後半(2分くらいから)は、それまでの旋律をテンポアップさせて繰り返します。

戦いの中でマジシャンズレッドが炎の勢いを増していくかのよう。

トラック9 高潔なる教皇

続いてこちら、花京院のテーマ。

ポルナレフの戦闘シーンでもたまに使われてましたね。

 

視聴者の間でも特に人気の高い曲みたいで、私も初めて耳にした時から「これなんていう曲なんだろ?」って気になってたんです

 

 

何といってもカッコいいのはストリングスのメロディーじゃないでしょうか。

ちょっと切ない感じがするあたりがいいですよね。

 

花京院の生い立ち、戦う理由、そして結末を知っているだけに泣けてくる・・という人は多いはず(>_<)

トラック22 決戦の時

こちらも、発売前から聴きたくて仕方なかった戦闘曲です。

まるで映画音楽のような凄まじいクオリティの高さ。

 

後ろでリズムを刻むパーカッションと、混沌とした感じを彩るコーラスがいい味出してます。

 

ハープのグリッサンドもこの曲の特徴。

過酷な戦いの中に、どこか美しさを感じさせるような音色ですね。

トラック15 悠然遊覧

この第3部からギャグ調のシーンが頻出するようになる『ジョジョ』。

スタンドバトルだけじゃなく、旅の途中で繰り広げられるドタバタや、仲間との楽しいやりとりが見られるのもこのパートの特徴です。

 

そんなちょっと和やかな場面を彩るのがこの曲。

 

ベースのメロディーがなんか楽しいんですよね。

聴くたびに思わずノッてしまうのは私だけ?(苦笑)



O.S.T Stardust Crusaders[Destination]

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』オリジナルサウンドトラック Stardust Crusaders[Destination]

続いて後半・エジプト編の曲に参ります。

こちらもよりダイナミックで、聴き応えのある楽曲がたくさん。

トラック2 エジプト上陸

↑タイトルはこのようになってるけど、実際はその少し前のカメオ(審判)戦でも使われてましたね。

冒頭から「シ♭ ド♭ レ ミ♭ ファ ソ♭ ラ シ♭ ド♭」とアラブ音階を使ってます。

異国ムードが一気に漂ってくる(>_<)

 

ちなみに、実は私も少し作曲をしているんですが、以前エジプト風のBGMを作る機会があって。

この曲のハーモニーをこそっと参考にさせていただきました(小声)

トラック16 独り神の空間


これね、個人的にものすごく好みの楽曲なんです。

だからどうしても紹介させてもらいたくて。

 

DIO様の館の執事・テレンス(ダービー弟)登場回で流れてた曲です。

 

例えがアレですけど、こういう迷宮みたいでゴシックな音楽が大好きなんです私^^;

初めて聴いた時、すごく印象が強くて頭から離れなくなりましたもん。

 

 

「自分との賭けに負けた人間の魂を奪い、人形に閉じ込めてコレクションする」という能力を持つテレンス。

そんな彼の異常さと、人形の館に迷い込んでしまったかのような妖しさが感じ取れる曲調です。

トラック23 覚醒する世界の闇

タイトルの通り、3部終盤戦、DIO様の行動開始時やザ・ワールド発現時に流れた曲。

 

主題となるメロディーは、この曲以外にも敵側の行動が描かれる場面で、同じ旋律がよく使われてますね。

[Departure]の8曲目「闇の蘇生」なんかがそうです。
(私は「3部悪のテーマ」と勝手に呼んじゃってますが)

 

 

全体に漂う重苦しい雰囲気。影を落とすようなコーラス。

それに加えて、ザ・ワールドが時間にまつわる能力だからか、曲の中にも「チッチッチッチッ・・」と時間を刻むような音が入ってます。

トラック25 最終決戦

↑・・となってますが、劇中ではその前にも結構流れてました。

ある意味、今作最大の盛り上がりを見せる楽曲。

中盤(2分29秒あたり)のテンポアップからの3部悪のテーマ(←正式名称不明)

 

その後に「スターダストクルセイダース」の冒頭が一瞬流れるところ、最初聴いた時震え上がりました。

まさに善と悪の交錯!と。

 

私この曲聴くと、いつも最後にスタープラチナとザ・ワールドが拳をぶつけ合う絵が浮かぶんです。

ダイナミックで本当に息をつかせないナンバー。

トラック27 アク役◇協奏曲

そう、あとこの曲も忘れちゃいけません。

 

コメディ回であるアニメ27話(オインゴ&ボインゴ戦)、36話・37話(ホル・ホース&ボインゴ戦)の特別EDテーマ。

サントラではフルバージョンで収録されています。

 

 

いろんな意味で衝撃的で面白くて、一日でメロディーと歌詞を覚えてしまった曲です、ハイ。

EDクレジットで作曲が菅野さんだと知った時は「この人本当の天才だ」と思いました、ハイ。



最後に

ということで、3部の音楽を振り返ってきました。

 

一通り聴いてみると、本当にみんなカッコよくてドラマチック。

一行の旅の様子が次々思い起こされるなぁ・・

 

 

ちなみに、エジプト編のCD[Destination]のブックレットには、菅野さんのこんなメッセージが記載されてます。

アニメの、とくに『ジョジョ』のように漫画原作のものの劇伴を作るというのは、まだ誰も聴いたことがないその作品の『音』を作り出す作業なんです。

(中略)そんな様々な『音』を、考えて考えた結果、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の劇伴は誕生しました。
出典元:『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース O.S.T. [Destination]』ブックレット

 

音楽の仕事って本当に重大なんですね。

私も曲を作る人間として、とっても勉強になる内容でした。

 

さて、次回は4部、杜王町の物語へ進んでいきます^^

 

安音でした、チャオ♪