安音です♪
原画展の開催、さらに第5部のアニメ化が決まって、今『ジョジョ』が徐々に盛り上がってきてますが。
>>荒木飛呂彦原画展「JOJO 冒険の波紋」行ってきましたアァァ
せっかくなので、今までアニメ化されてきた1~4部のサントラの中から、おすすめの楽曲を振り返っていこう!と勝手に企画を立ち上げてみました。
あくまで私の主観中心のレビューなので、どこまで参考になるかは分かりませんが^^;
よろしければどうぞお付き合いくださいませませ。
音楽好きにこそ観て欲しい作品
多くの視聴者が語ってることですが、この作品、とっても音楽に恵まれてると思うんですよね。
以前ネット配信された「JOJOraDIO」で制作サイドの方が仰ってましたが、一般的なアニメに比べて曲数も多かったそうです。
もちろん、サントラも高クオリティの曲ばっかり。
私もiPodに入れてあります。
そのくらい何回も聴いて、作品の世界に浸りたくなってしまうのが『ジョジョ』の音楽。
ということで、今回は第1部「ファントムブラッド」と第2部「戦闘潮流」の楽曲をピックアップ!
O.S.T Phantom Blood[Future]
最初は1部の楽曲から。
サントラタイトルの「Future」は、1部終盤のディオ様の台詞からとったものですね。
“我が未来(フューチャー)となるッ!”
19世紀のイギリスが舞台の本作は、音楽もオーケストラ調だったりクラシカルなものが多いのが特徴。
個人的に、『ジョジョ』で特に世界観が好きなパートって1部なんです。
ちょっとゴシック調というか、古い時代のファンタジー感が結構好きで。
作曲は松尾早人さん。
東京藝大音楽学部作曲科のご出身で、有名なところでは『HELLSING(OVA)』などの音楽を手掛けておられます。
オーケストラの作曲を得意とされる方で、本作でもその実力が存分に発揮されてました。
トラック23 決戦~重なり合う運命~
本作のメインとなる曲。
まず1部の楽曲には、共通で使われているモチーフ(主題的なフレーズ)がいくつかあるんですね。
そのメロディーの全てがこの曲に集約されています。
曲の後半(1分43秒あたり)で流れてくるのが主人公・ジョナサンのテーマです。
(心なしか『仁-JIN-』のテーマに似てる・・と思ったのって私だけ?^^;)
自分の身を犠牲にしてまで、大切な人を守ろうとしてたジョナサン。
この曲もそんな彼に相応しく、ドラマチックで勇壮な仕上がりです。
歯切れの良いオケとパーカッション、そこに影を落とすようにコーラスが加わって、戦いの場面を一気に盛り上げてます。
トラック16 明日へ向かって
制作サイドの方がベタ褒めしたというエピソードのある曲。
タイトル通りアニメ6話、ポコの“あしたっていまさッ!”に通じる場面で流れました。
なんでも、完成した絵を観る前に作った曲なのに、絵の動きと曲の動きがぴったり合ってたので、スタッフさんが感動したんだとか。
この場面、流れとしては、
町の悪ガキにいじめられているポコ(回想)
→そこに現れてポコを諭すねーちゃん(回想)
→彼女の言葉を思い出して、修練場に閉じ込められたジョナサンを助けに行く
という感じですが、その情景が音楽の中でもしっかり表現されているんです。
だから、映像を観ないで音楽だけを聴いても、この場面がちゃんと頭の中に浮かんでくるんですよね。
これはなかなかすごいことだなと。
トラック11 標的を捉えろ
オケ中心の曲が多い一方で、戦闘シーンではアップテンポで現代的なサウンドの曲も使用されてます。
その中の一つがこちら。
アニメ5話の中間部、ツェペリさんが初めてディオ様と対峙した時に流れてたものです。
シンセサイザーやキックを多用したハードな曲調。
途中でピアノのめちゃくちゃ速いパッセージが出てきます。
実際弾くと指がこんがらがりそう・・(苦笑)
しかもこの曲、バラエティとか他の番組でも時々使われてたりするんですよね。
テレビを観てたら突然流れてきて、「あれ?1部のサントラだ!」って思ったことが何回かありました(^▽^;)
トラック12 戦慄の騎士
アニメ7話、タルカス戦で使われてた曲。
こちらもオケではなくバンド編成です。
エレキギターとハモンドオルガン(波紋だけに?)が掛け合う形でメロディーを奏でます。
原作者の荒木飛呂彦先生も、「1部のイメージはプログレッシブロック」と以前TVで仰ってましたが、この曲もまさにプログレ。
ツェペリさん最後の戦いの様子が頭を過って、私はほんの少し寂しくもなってしまう・・(涙)
O.S.T Battle Tendency[Musik]
続きまして2部。
作曲は1部の松尾早人さんから岩崎琢さんへバトンタッチ。
クラシカルな1部から一転し、今作では2代目主人公・ジョセフのトリッキーさを思わせるような、より現代的でポップなサウンドになってます。
しかも、一曲一曲が結構長めなんですよね。
恐らく作者の岩崎さん、単なる「劇伴」としてではなく、一つの楽曲として成立させるつもりで作ったのかな?
そんなふうに感じられます。
トラック13 I’m in control
そのためか、2部のサントラは歌モノが多め(主に英語、イタリア語、ドイツ語)。
収録されてる22曲のうち、7曲に歌詞カードと日本語訳が付いてます。
劇中でほとんど歌は流れませんでしたが、その中の一つがこの曲。
敵を欺いたり、ヤンチャそうな見た目とは裏腹に頭脳戦を得意とするジョセフ。
「自分の道を突き進むために戦う」という彼の信念が、この曲の歌詞の中で表現されてます。
ベースがかなり効いていて、重厚感のあるビートが特徴のナンバー。
本当に波紋の流れる音が聴こえてきそう( ̄▽ ̄)
作詞・ヴォーカルは小倉信哉さんという方です。
歌は英語ですが覚えやすいメロディーなので、私もたまに口ずさんでます(笑)
トラック21 Overdrive
こちらは放送前のPVでも使われたアップテンポなナンバー。
「coming thru coming thru coming thru now♪」という、リズミカルなラップが記憶に残ってる方も多いんじゃないでしょうか。
劇中でも戦闘シーンでよく使われてたけど、こちらもインストで流れることが多かったですね。
タイトルだけでなく、歌詞の中にもジョジョ要素が感じられる遊びがいっぱいなので、是非歌詞カードでチェックしてみてください。
トラック17 Il mare eterno nella mia anima
はい出ました。
アニメ20話、シーザー死亡回終盤で流れるアリアです。
この曲とリサリサ先生の涙にもらい泣きした視聴者は多いはず。
タイトルはイタリア語で「魂の中の永遠の海」という意味です。
「君がいるなら、僕は限りなく生き続けていけるんだ」という内容のラブソング。
・・なんですが、きっといろんな方が感じたであろう疑問。
この曲、誰の誰に対する想いを歌ってるんでしょうね?
歌詞もイタリア語なので、一部の人の間では「シーザー→ジョセフ・・?」というBL的な憶測も囁かれちゃってます(苦笑)
「もしかしたら、作品とは直接関係ない、一つの歌曲としてこういう形にしたのかな」とか。
「スケコマシイタ公のシーザーだから、生前見せた彼のキザな感じをあえてこの曲に込めたのかな」とか、私もいろいろ考えてますが。
もし詳細をご存知の方や「こんな考察もあるよ」という方、いらっしゃいましたらご一報ください。
トラック18 Propaganda
で、そのすぐ後に収録されてるのが、シュトロハイムやドイツ軍の活躍シーンで流れるこの曲。
シーザーからのシュトロハイムって、もはや例のCMみたいにウケを狙った曲順としか思えないんですが( ̄▽ ̄;)
世界一のドイツの科学力(シュトロ談)を思わせるテクノ調のサウンドに、勇ましく重なる男声コーラス。
一斉に行進してくるかのような曲調がものすごくカッコいい!
「♪Der Mensch ist böse~」と歌詞はドイツ語なんですが、タイトルも歌詞も戦時中のナチスドイツを思わせるからなのか、この曲には歌詞カードが付いてません。
(英語サイトですがこちらから見ることが出来ます)
2部の曲は電子音を中心に、いろんな音遊びが楽しめるのが特徴ですね。
テクノポップファンは、特に2部の楽曲好きになる人が多いんじゃないかなぁ。
さて、耳と記憶に残る曲が満載の『ジョジョ』の楽曲、アニメ第1期はここまで。
日をまたいで、次回は2期・3期(第3部)のナンバーに参りましょう(*´ω`*)
安音でした、チャオ♪

