安音です♪

 

私は映画を観る時、なんのジャンルがいいとか苦手だとか、そういったことは特にありません。

ただ一つだけ、実写のグロがダメなんですよ。
(アニメやマンガはおおむね平気)

 

いっぱい血が出たり殺しが多い作品が苦手で、エグいホラー映画も一人じゃ観れません。

ドラマも医療系は怖くて観れません。吐血シーンとか観るとその晩眠れなくなるんです(汗)

 

で、多分その原因になったであろう作品がこちらになります。

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松竹ホームビデオ

紀里谷和明監督の映画『CASSHERN(キャシャーン)』です。

小学生の時に両親・弟と一緒に劇場で観たんですが、当時の自分には本当にキツくてトラウマになりました・・
(ちなみに観たいと言ったのは弟で、私は付き合わされただけ)

 

画面も暗いし、やたら人が刺されて血みどろだし、登場人物の9割以上が死んで終わるし、救いはない。

そして長い(約2時間半)。

 

あまりにも重くて怖かったので、隣に座っていた母に「まだ終わらないの?」って3回ぐらい聞いた記憶があります(苦笑)

これ以降、この作品はもとより、アクション映画そのものがしばらく観れなくなったりしました。

そのくらい痛ましい内容だったんです、小学生女子にとっては。



インパクトの強さが逆に印象的

ご存知ない方のためにさらっと紹介すると、『CASSHERN』は1970年代に放送されたヒーローアニメ『新造人間キャシャーン』を実写化した作品です。

アニメ版のほうは放送当時問題になっていた公害をテーマにしています。

父親の手で人体改造され不死身の肉体を手に入れた主人公が、人間を支配しようとするアンドロイド達に立ち向かっていくというストーリー。

私も大人になってからYouTubeで観ました。ロボット犬のフレンダーがカッコよくて一台欲しくなりましたね(笑)

破壊された古い街並み

一方映画版(通称“ジッシャーン”)は、第2次大戦が50年続いたという設定のパラレルワールドが舞台。

世界を荒廃させていく人間を憎み、滅ぼそうとする「新造人間」達と、彼らを止めるために同じ「新造人間」として生まれ変わった主人公の攻防を描いた物語です。

こちらは反戦が主なテーマで、最初から最後までひたすら人間の愚かさを描いたような作品になっています。

 

実写化といっても、内容はアニメ版と全然違うということで、公開当時の評価は決して高くありませんでした。

先程も書いたように作品自体がとにかく重いし、ストーリーも誰かに解説してもらわないと分からないくらい難しいです(汗)

 

ただ、私の場合は逆にそれが強く印象に残ってて、いろんな意味で忘れられない映画の一つになってたんですね。

で、あれから10年以上経った今なら、子供の時分には怖かったところもなんとか観れるんじゃないかと思って、もう一回観てみることにしたんです。

当時に比べたら、少しはグロ耐性がついたかもしれないし^^;



リベンジしてみた結果(ネタバレ注意)

ひたすた鬱展開

改めて観ても、やっぱり重くて難解でした(-_-;)

ネットに上がっていた考察も参考にしましたけど、これ絶対一回観ただけじゃ分かりませんよね・・

初見で理解出来る人を探すほうが遥かに難しいはずですよ。

 

ただ、残酷描写は昔よりだいぶ落ち着いて観れました(苦笑)

剣が身体を貫通するところとか、未だに覚えてるトラウマシーンは直視出来ませんでしたけど・・

それでも、なんとか最後まで観れたので良しとします!

 

やっぱりこれは完全に大人向けの作品ですね。

もとがヒーローアニメだからといって、子供と一緒に観るのは映像的にも内容的にもかなり辛いと思います(苦笑)

それに、アニメの知識を踏まえて観ると「こんなの『キャシャーン』じゃない」ってなるに違いないので、全くの別物という認識で鑑賞したほうがよろしいかと。

意外といいなと思った点

もの悲しいストーリー展開については、今観ると逆にいろんなことを考えさせられる気がしました。

こういう雰囲気、私は嫌いじゃないです。むしろ好きなほう。

 

ネタバレになりますが、最後は主人公が世界を救うことは出来ない&みんな何かしらの過ちを犯したり、それに巻き込まれて死んでしまう、という超バッドエンド。

なので、「戦争さえなければ、みんなもっと違った生き方が出来たかもしれないのに」と、観ているこっちまで後悔してしまうような結末になってるんです。

 

お互いに対して少しでも心を許していれば、ああいう残酷な結果にはならなかったんじゃないかと思いますね。

空の下で抱き合うカップル

そして作品終盤では戦争の影がない、本編とは全く違う幸せそうな登場人物達の様子が映し出されます。

「もし戦争がなかったらこうなっていたかもしれない」という映像だそうで、これもまた非常に切ない・・

美術的なこだわり

温室の中で育つ植物

監督の紀里谷さんが写真家というだけあって、映像美に対する強いこだわりも伝わってきます。

ほとんどがCG合成で、確かにそれっぽさを感じる部分も多々あるんですが、たくさんの植物に囲まれた温室の絵なんかは素直に「綺麗だなぁ」と思いました。

 

ヘアカラーや軍服、スーツなど、一人ひとりの衣装にもすごく凝ってるのが分かります。
(「ヘルメットを着けたキャシャーンを観たかった」という気持ちもあるっちゃありますけど.苦笑)

 

個人的イチオシは唐沢寿明さん演じるブライ!敵の新造人間のボスです。

アルビノっぽい白髪に赤マントといういでたち、本当にキャラクターとしての完成度高すぎですよ・・

初見から10年以上経っても、彼のことはずっと覚えてましたね。悲しい過去を背負った悪役っていうのもいい。

暗い気分に浸りたい人にはいいかも!

というわけで、子供の頃にビビッて以来遠ざけてきた映画を、私は十数年ぶりに観ることが出来たのでした。

とことん暗い作品が好きという人には逆におすすめしたくなっちゃいましたし(^▽^;)

 

まだ観たことないけどちょっと気になるなぁ、という方、あんまりいい気持ちになれる作品ではないですが、よろしければ一度目を通してみてはいかがでしょうか。

安音でした、チャオ♪